2月初旬に、
会社の上層部の方が私との面談の際に発した、
とある発言により、
出勤出来ないほどの重度のうつ病を発症し、
休職のまま、
仕事を退職してしまった私。
その流れについて興味を持って下さった方は、
こちらを読んでいただければ、
と思うのですが。
休職に入った途端、
それまで毎日12時間以上、
働くことの出来ていた身体が、
全く動かなくなり、
ほとんど寝たきり状態のまま、
1ヶ月近くの期間を過ごしました。
寝たきりの状態に入った最初の数日は、
「あれ?昨日まで人並み以上に、
動けて(働けて)いたのに、
どうして今は身体が動かないの??」
と焦り、
何とか身体を動かそうとしたのですが。
何度動こうとしても、
まるで自分の意思に身体が反抗するかのように、
指1本動かせない日々が続くと。
今度は。
自分の身体一つ満足に動かせない自分が、
情けなくて。
職場の部下や同僚達は、
私がベッドの中で身動き一つ出来ない、
この時間に。
ちゃんと働いていて、
私が居なくても業務は進んでいるのだと思うと。
自分が酷く惨めな存在で、
生きている価値が無いように感じました。

それに加えて。
会社の上層部の方に面談で、
私の心が酷く傷つく発言をされて、
悔しさと哀しさで心がいっぱいになっていた私は。
睡眠薬を飲まなくては、
夜、眠れない程に心身状態に不調をきたし、
お風呂に入ることも、
食事を摂ることも出来ない、
セルフネグレクトのような状態に、
陥っていました。
でも、
良かったのか、悪かったのか。
この状況は、
私の人生のドン底ではありませんでした。
何しろ、私には。
自殺未遂をして、
精神病院に入院した時に。
「コイツはキチガイの病院に入院した」
と目の前で実の父親に嘲笑われた経験と。
精神病院から退院後、
まだ生きることが辛くて、
何も考えられなかった時期の私に、
「これからどうするの?」
「いつになったら働くんだ?」
と頻繁に言ってきた母親に対して、
「自殺未遂したんだから、もう少し気を遣ってよ」
と、
自殺未遂した人間が、
自分で言う言葉ではないとは思いつつ、
あまりの辛さにそう応えたら、
「自殺したやつがそんなに偉いのか?!」
と、
母親に怒鳴りつけられるという、
経験と。
元夫との離婚後、
私に対する元夫の、
あまりにも酷い言動が、
何度もフラッシュバックされたことが原因で、
人を憎み過ぎて救急車で運ばれた経験も、
あったのだから。
そんな経験と比べたら。
私の今回の
"うつ病で休職→退職"
という経験なんて、
割とよく聞く話で、
決して私の、
人生のど底辺では無かったのです。
改めて振り返ると、両親の私に対する言葉、自殺未遂者に対するパワーワードすぎないでしょうか?
でも。
そんな私でも、
今回のうつ病発症で、
大きなダメージを受けたことがありました。
それは…
自分の身体を自分の意思で動かすことが出来ない
ということでした。
これは、
今までの人生で経験したことが無い出来事でした。
身体が痺れて酷く怠い
ために、
身体を動かしたいのに動かすことが出来ず。
少し、身体の怠さがマシになったからと、
何とか身体を動かそうとすると。
身体に痛みが走り、
すぐにまた酷い怠さで動けなくなる
のです。
私は独りで暮らしているため、
私が動けなければ、
誰も私の面倒など見てはくれません。
身体が動かせないため、
何日もお風呂に入ることが出来ないのは、
正直、
誰にも会わないから平気だったのですが。
食事については、
長期間、食料を口にしないと、
吐き気を催すほど気持ちが悪くなるため、
食欲が無くとも、
何かを口にするしかありませんでした。
(空腹は感じないため、気持ちの悪さが空腹のバロメーターとなっていました。)
最初は、
買い溜めしていた冷凍食品やソーセージ等、
あまり身体が動かせなくても食べられる、
調理不要な物を、
食べていましたが。
それらの物が尽きてくると、
職場の人にお土産で渡す用に買っていたお菓子で、
空腹からくる気持ちの悪さを誤魔化し。
(渡す前に休職してしまったので、家にありました。)
それも尽きたら、
徒歩3分程の距離にある近所のスーパーまで、
何とか身体を引きずって買い出しに行きました。
生活的には、
かなり酷い有様だったのですが。
それでも私は、
車で1時間強の距離に住んでいる母に、
自分の状況を伝えて、
助けを求めようとは思いませんでした。
何なら、今でも、
母に対して退職したことは伝えていません。
だって、私の母は、
働いていない人間への当たりが強いから。
自殺未遂を起こして精神病院に入院した私が、
退院したら頻繁に働くように母に催促されたことは、
前述しましたが。
18歳の頃、
寮生活が合わないストレスからか、
蕁麻疹が酷くて働けなかった時。
実家帰省中は蕁麻疹が出ない私を見た母から、
と怒鳴られたこともあったので。
(これで住む場所を失った私の人生は大きく狂いました)
そのため。
そんな時代もあった私は、
こんな生活でも、
過去の自分と比べたら幸せだ、
と感じていたのです。
安心して病に臥せっていて良い場所を
手に入れたのだから。
具合が悪いと、寝ていられて。
精神科に通院しているからといって、
馬鹿にされることも、
働いていないからといって、
咎められることも無い。
自殺未遂をした20歳の時の私には、
得られなかったもの。
だから、でしょうか。
休職して、寝込んでいて、
社会の役に全く立っていない自分のことを、
卑下する気持ちは、
1週間程で無くなりました。
そして、どうせなら、
この状況を徹底的に活用してやろう、
と考えたのです。
そして。
定年後にやろうと思っていたことを、
実行に移したのでした。
長くなったため次に続きます。