(前回からの続きになります)
徐々に母から距離をとっていた私は、
2023年の年末、
やはり、例年とは違う行動を、
母に対して取っていました。
その例年と違う行動とは、
急に泊まりに来ると言われても、
母も準備に困るだろうからと、
帰省日時の連絡についてルーズな娘に代わり、
いつも娘の年末の帰省予定を確認して、
出来るだけ早目に、
母に連絡するという行動を辞めたこと、
でした。
いつもは娘から帰省日時の連絡があると、
「分かった、じゃあお母さんから、
おばあちゃんにも連絡しておくね」
と返事をしていた私でしたが、
今回は、
「おばあちゃん、
(娘の名前)達がいつ来るか気にしてたから、
連絡してあげておいてね」
と娘に伝えるに留め、
私から母に伝えることはしませんでした。
そんな私の態度の変化が、
あまりに細やか過ぎたのか、
それとも私の母が、
私の行動にあまり関心がないからか。
私が母に対して距離を取っていることに、
母は気付いていなかったようで、
娘から帰省の連絡をもらった母は、
今度は娘に対して、
私の帰省日時を聞いてきたらしく、
「おばあちゃんが、
じゅんはいつ帰ってくるかね〜って言ってたよ!」
と、娘から連絡がありました。
その連絡を受けた私は、
母に電話で、
娘達の帰省に合わせて母の家に顔を出すけれど、
母の家に泊まらないことを告げました。
そのことについても、
母は特に何も思わなかったらしく、
「分かった」
とだけ告げられて、
私の母との電話は終わりました。
元々、私の原家族(自分の生まれ育った家族)は、
私が子供の頃から機能不全に陥っており、
家族でありながら、
お互いが親身に接する間柄では無かったため、
私が例年と違い、
母の家に泊まらないことも、
母にとっては、
そこまで気になることでは無かったようでした。
小学校低学年で、私は自分の原家族を自分を脅かす敵だと認識していました。
そのため2022年の年末は、
上の孫にねだられたのが嬉しくて、
当初は泊まらない予定だった母の家に、
結局、宿泊してしまいましたが、
2023年の年末は、
当初の予定通り、
孫達と母の家で遊んだ後、
帰ろうとする私に、
昨年と同じように、
自分達と一緒に母の家に泊まって欲しいと、
お願いしてくる孫に、
「また明日、一緒に遊ぼうね」
と約束して、
私は1人、自分のアパートに帰ることが出来ました。
ただ、私の娘は、
私も母も大切に思ってくれているため、
私の母に対する拗れた感情に、
娘を巻き込み過ぎるのは良くないだろうと考え、
私に懐いてくれている上の孫(ゆうちゃん)が、
私が娘達と一緒に、
母の家に泊まるのを望んでくれているのに、
私が母の家には泊まらない理由を、
娘には次のように説明しました。
まだ、ななちゃん(下の孫)が母(私)になついてないので、慣れてない家(母の家)で慣れてない大人(私)と一緒に過ごすストレスを、ななちゃんに感じさせたくないので、夜は家(自分のアパート)に帰ることにします。
誘ってくれてありがとう(母の家の、娘達が泊まる部屋に、私も一緒に泊まらないかと、娘が誘ってくれたため)

自分でも、
ちょっと苦しいかな、と思う理由でしたが、
娘から何か言われることはなく、
かえって孫と遊ぶために、
母の家に泊まらないけれど、
娘達が母の家に泊まる間、
毎日、母の家に通うと伝えてきた私を、
「お母さん、大変じゃない?」
と、娘は心配してくれました。
自分の娘にだけ、
ほんの少し、
母へ距離を取っている私の心の形跡を残して。
母本人には気付かれないまま、
私の母に対する態度は、
緩やかに変化を遂げていったのでした。
世界から孤立していた私の話19〜職場での昇進に続きます。