(前回からの続きになります)
私が兄に対して送った、
母の入院を知らせるショートメッセージに対して、
わかりました。
何かあれば連絡ください。
との返信のみで、
母の容態さえ聞いて来なかった兄に対する不満を、
私から聞いた娘が、
兄に苦言を呈してくれて、
ようやく兄が私に、
母の容態を聞く電話を掛けてきたことは、
以前のブログ記事に書いたのですが。
実は、その時の兄の態度が、
とても母を心配する感じでは無かった、
と感じた私は。
兄との電話が終わった後、
兄に母の容態を私に確認するよう、
言ってくれた娘にLINEで、
兄から電話が掛かってきたことに対するお礼と、
兄とどんな話をしたのかを、
次のとおり、伝えました。
- 兄が今回の母の入院を「2、3ヶ月で退院できるんだろ?」と何故か軽く考えていること
- 母に脳腫瘍の疑いがあることを伝えても「疑いだろ?」と心配しなかったこと
- 母に面会する方法さえ自分から聞いて来ず、私から伝えたこと(この時期はコロナ禍で病院の面会規制が厳しかった)
- 母の入院に関する費用の負担や、母が不在している間の家の維持管理のことなど、兄の頭の中には全くなかったこと
- あなた(娘)に言われて電話してきた感が凄くて腹が立ったから、母の入院にかかる費用を折半するよう、私から言ったこと
ほぼ、
兄への不平不満になってしまった、
私の報告LINEに対し、
娘が労いの言葉を掛けてくれ、
何かあったら手伝うことを申し出てくれて、
この時のLINEは終わったのですが。
その、次の日。
娘から掛かってきた電話の内容に、
私は驚きました。
昨日に引き続き、
娘は兄に電話して、
「おばあちゃん(私の母)に会えるのは、
これが最後になるかもしれないんだよ!!」
と、
兄にもっと母に気を配るように、
切々と訴えた、とのことでした。
この時期は、おばあちゃんに面会に行った孫から、おばあちゃんがコロナに感染し、おばあちゃんが亡くなる、といった痛ましい事例も起きており、面会が本当に難しい時期で、コロナで亡くなった場合、すぐに火葬されて、家族でさえ死顔を見ることが出来ていませんでした。
母の病気を重く捉え、
心配している人間にとっては、
兄のリアクションの薄い、
暖簾に腕押し的な反応は、
本当に不満が溜まるらしく、
今度は私が、
兄と話した娘の、
やるせない気持ちの聞き役に、
回ることになりました。
(娘から何度も掛かってきた、LINE電話)
そして、週末の土曜日で、
自分のアパートから車を運転して、
母の家に向かっている途中の山の中で、
娘のLINE電話を受けたため、
電波状態が悪く、
電話がブツブツと途切れてしまうという、
田舎あるある。
(電話が通じない、という連絡が、電話が通じるようになってから送れました)
母に育てられた実の息子より、
時々、母に面倒を見てもらっていた私の娘の方が、
母をとても心配している現実に、
兄も少しは心を動かされたのか。
この娘の電話の後、
また、兄からも私に電話が掛かってきて。
私の娘から、
母を心配するように言われたという、
その兄の声色が、
少し、
しょげている感じが伝わってきて。
(兄は私の娘の言葉は、よく聞いてくれるようです)
私は自分の娘が、
母を思う気持ちから、
また行動を起こしてくれたことへの感謝と、
この日の兄への電話は、
私と兄の不仲を心配したのだという理由もあったと、
後から娘に聞かされて、
親なのに子供に心配をかけて申し訳ない、
という思いを、
感じながら。
娘のおかげで。
電話を掛けてきた兄に対して、
少し優しい気持ちを持つことが、
出来るようになったのでした。
世界から孤立していた私の話9〜大変だったコロナ禍での面会調整に続きます。