セラピー/カウンセリング

カウンセリングの効果的な活用法

必要なカウンセリングは心の状態によって違う

2017年3月6日から、
私は現在の本格的な
発達障害専門カウンセリングに
通いだしました。

カウンセリングという技法のおかげで
お局部下との関係の改善など
人生が好転する確かな手ごたえを感じた私は、
自分でも心理療法の講座を受講するなどして、
よりよく社会で生きる為の方法を、
カウンセラーに頼るだけではなく、
自分自身でも模索し続けていました。

そして、自分自身の学びの経験から、
人の心には『3つの段階』があるようだ、
と思うようになりました。

この心の3つの段階と、
カウンセリングの有効な活用の仕方が
とても密接に繋がっていて、
この活用の仕方を間違えると
せっかくお金と時間をかけて、
人生を変える為に頑張って通っている
発達障害専門カウンセリングが
無駄になってしまうと思ったため、
とても私的な見解ではありますが、
私なりのカウンセリング活用法を
まとめさせていただきました。

これから発達障害専門カウンセリングを
受けようと考えている方、
発達障害専門カウンセリングを受けていても
効果がないと考えている方は、
よろしければ
参考にされてみてください。

3つの段階がある『心の状態』

当たり前ですが、
私達は1人として同じ人はいません。

生まれた時の体の大きさも違うし、
その後の成長の仕方も皆んな違います。

体が健康で丈夫に育つ人もいれば、
体が弱くてすぐに
病気になってしまう人もいます。

事故にあって
大けがをする人もいるかもしれません。

成長していけばいくほど、
その違いは大きくなっていきます。

体のように目に見えはしないけれど、
人の心の状態も同じではありません。

健康にすくすくと成長している心もあれば、
私達、発達障害グレーゾーンの人間のように、
とても傷ついてしまっている心もあります。

ただ、心の傷は人の目には見えない分、
他人からは気付かれないし、
心の傷に向き合うことは辛い事であるため、
自分でも無意識に無かった事にしてしまい、
自分が傷ついている事に
気付かなくなっている事も多いのです。

かくいう私も、小学校の頃の記憶は、
欠けている部分がとても多いです。

でも、無かった事にしたとしても
心の傷は治ってはいないので、
ずっと痛んで本人を苦しめます。

そして、自分の心の傷に
向き合う過程が辛いからと、
その傷を無視して治さないままに、
自分を幸せにしようとしても、
その人が幸せになることは、
かなり難しいでしょう。

その理由は

傷ついたままでは、
人は肯定的な行動を起こせない

からです。

人の意識は、
自分で意識できる顕在意識と、
自分で意識できない
潜在意識に分かれています。

そして顕在意識では

「幸せな人間になりたい」

と思っていても、潜在意識では

「私は幸せな人間にはなれない」

という、真逆な事を
思っていることも多いのです。

それは、心に傷を抱えた人は
自分を大切に思えなくて、
自分が幸せになっていいのだと
自分に許可を出すことが
出来ていないからです。

顕在意識は人の意識の10%、
潜在意識は人の意識の90%を
占めているといわれています。

その2つの意識が綱引きしたら、
当然、潜在意識が勝利してしまいます。

自分を幸せにする許可が
自分で出せていなければ、
どんなに幸せになるために、
本人が顕在意識で
幸せになる行動を起こそうとしても、
潜在意識では心の奥底で思っている

「私は幸せな人間にはなれない」

という思いを実行してしまうのです。

だからまず、

「自分を幸せにしたい」

と思ったら、
自分の心の状態を
確認することが必要なのです。

そこで関係してくるのが、
人の心の『3つの段階』です。

【治療期】

傷ついた心を癒す時期。
発達障害グレーゾーンという性質を抱えて
社会で理解されないまま
生きてきた心の傷を、
カウンセリングを利用して
癒していきます。
ちゃんと傷を治すために、
無理をせず
治療に専念している時期です。

私の場合でいうと、
お局部下から受けた酷い仕打ちや、
辛かった過去の出来事を
発達障害専門カウンセラーに聞いてもらい、
自分の気持ちに共感してもらう事で、
少しずつ、
心の元気を取り戻すことが出来ました。

【リハビリ期】

心の傷が治ってきて、
少しずつ自分が幸せになる許可を
自分に出していける時期。
人と関わることを怖れていた
発達障害グレーゾーンの人間が
社会で生きていく方法を
教わっていく時期です。

私はこの段階で、
カウンセラーに教わった
クッション言葉等を使い、
自分が社会で快適に過ごすために

人付き合いの方法=
ソーシャルスキルトレーニング

を実生活で活用し始めました。

【回復期】

心の傷を癒し終わって、
社会で生きていくためのスキルも
上手く活用できるようになってきて
生きやすくなってきたことで、
自分を幸せにするための行動を
起こすことが出来るようになった時期。
自分が幸せになる許可を、
ちゃんと自分に出してあげられています。

自分が幸せになっていいと
潜在意識でも思う事が出来ているので、
心がこの状態の時にようやく、
自分を幸せにする行動が
苦しくなく取れるようになります。

今の私でいえば、
自分がカウンセリングを利用することで
社会で生きやすくなった経験から、
自分と同じように苦しんでいる
発達障害グレーゾーンの人達の役に、
もっと立てるようになりたいと、
自分もカウンセラーを目指して、
通信制大学の心理学科への入学を志すほど
夢(自分を幸せにするもの)
に対する行動がとれるようになりました。

カウンセリングを役立てるために大切なこと

自分に合うカウンセラーをみつける

今の私が
自分の明るい未来が思い描けるのは、
発達障害専門カウンセラーが
私の心の状態にあったカウンセリングを
行ってくれたおかげです。

私の心が傷ついていた時に、
色んな行動を
カウンセラーから強要されていたら、
私は自分が
行動出来ない事に落ち込んで、
また自己肯定感を下げて、
更に行動出来ない人間に
なっていたところでした。

だからもし、
このブログを読んでくれているあなたが、

「自分を幸せにしたい」

と思っているならば、
自分の心の状態に合った
カウンセリングをしてくれる
カウンセラーに出会うことが大切です。

【治療期】なら
自分を癒してくれること。

【リハビリ期】なら
社会に慣らしていってくれること。

【回復期】なら
自分を幸せにする行動を
とる応援をしてくれること。

ただ、このようなカウンセリングが
出来るカウンセラーは
私の知る限り多くはありません。

大人の発達障害グレーゾーンには公的救済がないため、そのようなカウンセリングをしている人自体が少ないのかもしれません。

私は自分が
小学校入学時に生き辛さを感じてから、
もう30年以上、
自分を幸せにするために
色んな人に会ってきましたが、
このような
私の心の状態に寄り添ってくれた人間は、
カウンセラー、セラピストだけでなく、
自分が出会った全ての人間達で考えても、
数えるほどしかいませんでした。

かえって私の心の状態を悪化させた
カウンセラーやセラピストにも
たくさん出会いました。

だから、30年以上という
長い時間をかけてしまったけれど、
自分の心の状態に合わせた
カウンセリングを行ってくれる
カウンセラーと出会えた私は、
運が良かったのだと思います。

あなたも、
自分に合うカウンセラーに出会うまで、
諦めずに探し続けてください。

自分の心の状態を確認する方法

自分に合うカウンセラーが分からない、
自分の心の状態が
どの時期かよく分らないという方は、
この言葉を毎日、
起床時と就寝前に声に出して
20回唱えてみてください。

「私は毎日、あらゆる面で
ますます良くなっている」

これはエミール・クーエという
催眠療法家が完成させた、
多くの人に効果が認められた
自己暗示の言葉です。

どのような心の状態の方でも、
心の反発が起きにくい
言葉を使っているそうです。

この言葉を毎日繰り返し唱えることで、
潜在意識に働きかけることができ、
本当に現実が良い方に、
変化していくそうです。

そして、この言葉を口にした時の、
自分の心の動きに
注意してみてください。

あくまで目安ですが、
信じられないと思たら治療期、
そうかもしれないと思えたらリハビリ期、
全肯定できたら回復期の
可能性が高いと思います。

あなたが
発達障害グレーゾーンであるがゆえに
傷ついた心を癒し、
自分を幸せにする行動をとるための助けに、
少しでもこのブログが役に立てば
嬉しく思います。