心的外傷/トラウマ

芸術療法講座で向き合った自分の生育歴

絵を描くことが好きな私は、
昨年の11月から毎月1回開催されている、「芸術療法講座」に通っています。色んな色を塗り重ねることで、
自分の心と向き合っていくこの講座。毎回テーマが決まっていて、
2月のテーマは『赤』でした。

その日の講座に参加したのは、
私を含めて3人という、
こじんまりとした落ち着く人数で。

私は慣れている先生と、
慣れている他の受講生さんということもあり、
講座自体は緊張もなく、
楽しく受けていたのだけど。

私にとって赤って、
すっごく根源的なエネルギーの色で。

その講座の時に使った赤色は、

バーミリオンと

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クリムゾン・レーキ

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という2種類の色なのだけど。

紙の上にこの2種類の色を、
自分の気持ちのままに載せていったら、
何だか2つの色が、
お互いを飲み込むかのように、
せめぎ合っているように見えて。

最終的に私が描きあげた絵は、
不死鳥が、
マグマ(大きな力)に飲み込まれまいと、
抗っている絵になりました。

不死鳥とマグマ(不死鳥の下はグツグツとしたマグマのイメージ)

そのため私は、
絵を描き終えた後に先生から、

「色を載せている時に何を感じましたか?」

という質問をされた時に、

「怪獣大戦争」

と答えたのですが。

真面目に答えてます。
マグマは元々もう一羽の大きな不死鳥のイメージだったのです。

私以外の他の受講生さん達は、

「愛」

などと答えていて、
私は本当に驚いてしまいました。

私は絵を描いている時に、

1度も愛などという言葉は思い浮かばなかった

からです。

私にとって赤は、

血や肉の色
(しかも自分が流してるヤツ)

だったのですが、
他の受講生さん達にとっては、

ハートや薔薇

の色だったようでした。

私はこの赤い色への感じ方の違いに、

生育歴の違い

を見せられたようで少し凹みました。

元々、なんとなくは感じていたのです。

この先生の講座に通われてる方は、
優しい家庭で育った人が多いなぁ

って。

この芸術療法講座に通う前は、
私はやはりこの先生の、
他の講座に通っていたのだけど。

私がこの先生の、
その講座に通おうと思ったのは、
子供の頃に傷ついたままの自分の心(インナーチャイルド)を、

自分で癒してあげるのが目的

だったのですが、
他の受講生さん達は、

今生きている子供達を守ってあげるのが目的

の人ばかりでした。

人を守りたいと思える人って、
自分の心が満たされている人なのだと、
私は思います。

自己犠牲で相手の関心を惹きたい人は除きます。

でなければ、
まず相手から奪ってでも、
自分の心の渇望を、
満たしたい欲に囚われると思うから。

傷ついたままの心を抱えていた、
過去の私のように。

目的が他の受講生さん達と、
大きく異なる私は、
意識の高い人達の会話についていけず、
いつも、
この先生の講座では少し、
肩身が狭い思いをしていました。

それでもこの先生の講座に通い続けたのは、

芸術療法に触れることで、
私の心が解放されていくのを感じたから

でした。

私は他の人達のように、
崇高な目的で講座に参加していなかったため、
他の人達のように、
講座について、
何かを質問するようなこともなく、

抑圧されて声を発する事さえ出来なかった、
自分の子供時代を取り戻すかのように、
いつも夢中で講座を楽しんでいました。

私にとって講座は、
子供の頃に体験することが出来なかった、
楽しい子供の遊びだったのです。

好きな絵を描くことで、
いっぱい遊んだ私の中の子供(インナーチャイルド)は、
とても元気を取り戻しました。

元気に笑う子供

傷ついた子供の頃の心を癒した今でも。

真っ先に愛なんて言葉は、
私の中からは出てこないけれど。

怪獣大戦争で負けない心の強さを、
持つことが出来るようになりました。