発達障害(ASD)グレーゾーン

ASDは社畜になり易いと思った件

職場で受けたパワハラが原因でうつ病を発症し、
約2ヶ月の休職期間を経て会社を退職し、
今年の4月から無職・無収入となった私は。

うつ病の症状により、
休職に入った途端にベッドから起き上がれず

ある日突然、自分の身体が動かせなくなる

という経験をしました。

そのため、
少しずつ、うつ病の症状が緩和し、
ベッドから起き上がれるようになった今は、
明日、突然身体が動かせなくなったとしても、

あれをやっておけば良かった

などという後悔をしないよう、
もう、社会に合わせて頑張ろうなんてせずに、
自分の心に素直に、
やりたかったことを行うという目標に、
日々を費やしています。

そして、
私のやりたかったことというのは、

活かそう発達障害脳

活かそう!発達障害脳 「いいところを伸ばす」は治療です。 [ 長沼睦雄 ]
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という、
こちらの本のP114〜P116に書かれた内容を、
実践していく、ということでした。

どのような内容かを一部要約して書くと。

  • たとえそれが芸術家という職業につけるほどの才能でなくても、その人に芸術的な才能があると、それを伸ばすことによってその人が開花する
  • 好きなことを徹底してやってこそ、人との違いを克服して、自己主張できてこそいい意味での自我が育ち、自分らしさが持てる
  • 大人になって発達障害の診断を受けて落ち込んでいた方が、自分の趣味だった写真を施設に配ったりHPを作ったりといった行動を起こし、精神症状もなくなっていった

私はこの本を読んで、
自分も子供の頃好きだった、
「絵を描く」という行為を通して、
幼い頃から散々、
家族や周囲の人間から、
踏み躙られてきた自我を自分で育てていこうと、
以前から試みていたのですが、
1日10〜12時間以上働くのが当たり前、
という生活を、
20年以上続けてきた社畜の身では、
年齢を重ねる毎に、
絵を描く体力が無くなってきており、
最近では、
週末に絵画教室に通ったら力尽きてしまい、
家でお米を炊く体力・気力さえ、
残ってはいませんでした。

6月の引越しの荷造り時に見つけた、お米を炊く時に一緒に入れていた雑穀米。賞味期限が【2023.6.28】と記載されていたため、家で最後にお米を炊くことが出来たのは、2年以上前までだったようです。これ以降はパックご飯か冷凍食品か飲むゼリーが家での私の主食でした。

その、

やりたいことはあるけれど、
体力が保たなくて思う存分出来ない

という状況が長く続いた反動からか。

退職後、
絵画教室の近くに引越してからは。

働いていた頃は、
週に1回、月に4回のペースで通っていた絵画教室に、
7月からは週2回、月に8回、
9月以降は週に3回、月に12回といった、
ハイペースで通うようになりました。
(ちなみに月12回が通えるMAXの回数です)

で、その結果。

これは多分。

やっぱり何か1つの物事に、
集中してしまうASDの特性が、
大きく影響しているのかな、と思うのですが。

働いていた時と同じように、
家でお米を炊く体力・気力が無くなりました。

そういえば。

少し"喉元過ぎれば熱さを忘れる"に、
なってしまっていたけれど。

私の身体が全く動かせなかったのは、
今から8ヶ月程前のことで。

それも1ヶ月以上という割と長い期間であり、
その間は食事もままならなかったため、
私の体力は結構、落ちていたものと思われ。

そして頻度こそ少なくなってきたけれど、
生まれたての小鹿のように足が震えて、
身体から力が抜けていくという、
うつ病の症状は、
現在も続いており。

自分の身体に少し強めの負荷がかかると、
その症状が発症しやすいことに気付いた私は。

身体が不調になって、
絵画教室に通えなくなってはいけないと、
絵画教室がある日の前日は、
落ちた体力向上のために運動することや、
掃除等の家事を行うことを諦め、
なるべく安静に過ごすようにはしていたのですが。
(私の現在の体力レベルは家中の掃除で寝込む程度です)

それでも、
週に3回、月に12回、1回5時間、
絵を描き続けるという生活は、
現在の私の身体には過酷だったらしく。

このような生活を2ヶ月続けた現在、
お米を炊こうとする体力・気力が無くなったことで、
自分の心身の状態と生活状況が、
社畜時代と同じになっていたことに気付きました。

これは、誰から強制されたことでも無いので、
まさに、

セルフ社畜状態

なのですが。

会社のように労働基準法により、
強制的に勤務時間が規制されない分、
余計タチが悪いかもしれません。

何しろ社畜人生が長かった私は、
現在の自分の生活が人間らしく回っていないことに、
気付いていなかったのです。

私の1週間(7日間)の行動を振り返ると……

3日間、絵画教室。
3日間、絵画教室に通うための安静日。
1日間、家事(午前中に家の掃除をすると、午後から寝込む)

となっていました。

絵画教室のある日が1〜2日おきのため、
安静日も絵画教室の次の日がほとんどで、
絵画教室で体力を使い果たしている私は、
安静日に寝込んでいることが多く、
そう考えると、
私の1週間は寝込んでいるか、
絵画教室に行くことしか、
ほぼしていないことになります。

ちなみに、そんな自分の状態に気付けたのも、
絵画教室の先生が10月多忙で、
教室がお休みの日があり、
いつもなら絵画教室にいる時間に家にいる時に、
ホッとしている自分に気付いて、

あれ?私、疲れてる?

と感じたからでした。
(この時点で、まだ疑問形です)

そう感じて、自分の最近の生活を振り返ると。

「そういえば、お米炊いてないなー」

「そういえば、食事が1日1食になること多かったなー」

「そういえば、1日2食摂る時も、作るのも片付けるのも面倒だから、1食はご飯の代わりにお菓子食べてたなー」

などと、ようやく思い至り。

自分の生活が、
人として破綻していることに気付いたのでした。

目標を持たないと全く何もしないASDの私ですが、
目標を持ってしまうと、
それ以外なおざりになってしまうため、
物事のバランスって本当に難しい、と感じます。

もしくは。

「目標と生活のバランスをとることが難しい」

と感じることこそが、
ASDである所以だったりするのでしょうか?