セラピー/カウンセリング

発達障害と愛着障害の改善策で真逆の提示を受けて混乱した私がつけた心の折り合い

納得

前回の記事で、私は自分が、
発達障害か、
愛着障害かで、
悩んでいることを書きました。

何で私がこのことで、
ずっと悩んでいたかというと…

発達障害と愛着障害では、
とる対策が真逆だ
と思っていたから、でした。

だから、
自分の症状に合う対策を取らないと、
状況が変わらないどころか、
悪くなってしまう、
と私は不安だったのです。

もちろん、
私がそんな風に思ったのには、
それなりの理由がありました。

「人と繋がりたいと思っているけれど、
人に対して極度に緊張してしまう」

そんな矛盾した気持ちを、
持っている私は、
人と上手く、
関わることが出来ないことで、
ずっと悩んできました。

転勤族の私は、
もう5回以上転勤を繰り返していて、
そのたびに、

「今度の職場の人達と仲良くなれるといいな」

と期待に胸を膨らませて、
新しい職場に臨むのですが、
そんな私を迎えてくれるのは、
きまって

「そこの職場で覇権を握る女ボスとぶつかる」

という現実でした。

私とぶつかる女ボスの人達は、
とてもクセが強くて、
嫌っている人も多いのですが、
その分お気に入りの人達にはとても優しくて、

そんな女ボスと一緒の職場で、
ひとり嫌われながら働く私は、
とても孤独で辛い思いを抱えていました。

本心では女ボスを快く思っていない人も、女ボスと仲良く出来ていて、それが私には不思議でたまりませんでした。

なんで私は他の皆んなのように、
誰とでも仲良くできないんだろう?

私のどこかに欠陥があるのかな?

そんな風に思って助けを求めた、
心理セラピストさんと、
発達障害カウンセラーさん。

お二人は、自分の専門分野の知識から、
心理セラピストさんは私の症状を、
「愛着障害」と分析し、
発達障害カウンセラーさんは
「発達障害(アスペルガー)」だと、
分析してくれました。

どちらも私の抱える症状に、
ピッタリでとても納得したのですが、
ただ、素人の私の目からみたら、
名前が違うだけで、
同じものに思える障害の改善策として、
お二人が提案してくれたやり方は、
まるっきり反対のものでした。

心理セラピストさんは、
私が人と仲良く出来ない理由を、
子どもの頃の自分に起きた、
過去のトラウマに求めていて、

傷ついた過去の自分であるインナーチャイルドを癒すこと

で、
私の悩みを解決しようと、
していたのですが。

発達障害カウンセラーさんのところでは、
私が人と仲良く出来ない理由を、
アスペルガーという、
発達障害の性質のためだと捉えていて、

アスペルガーの症状を食事療法や行動療法で改善すること

により、
未来の自分を変えていくことで、
私の悩みを解決しようとしていました。

過去に目を向ける心理セラピーの療法

に対して、

未来に目を向ける発達障害の療法

症状の原因だと考えるものが違うために、
正反対のやり方を提示されて、
私はその二つの方法を、
同時には出来なくてとても混乱して。

やっぱり自分が、
発達障害なのか愛着障害なのか、
はっきりさせなくては、
自分の症状を改善できないのではないか、
と思いつめていた私を、
不安から救いだしてくれたのは、
発達障害カウンセラーさんの言葉でした。

  • 学術的な考え方ではないけれど、愛着障害はちゃんと成育出来なかったという広い意味で、発達障害と考えられるということ。
  • 診断名よりも大切なのは、症状を改善することであり、自分が今指導している方法は、生きやすくなるための方法だから、愛着障害にも発達障害にも適用できる、ということ。

この言葉で、私は落ち着くことができて、
そして自分がなぜ、
心理セラピストさんや、
発達障害カウンセラーさんのところを、
訪ねたのかを、
思い出すことが出来ました。

わたしが人に助けを求めたのは、
幸せになりたかったから。

自分の症状の病名が欲しい訳では、
なかったのです。

そして、ちゃんと成育出来なかった、
という意味では、
愛着障害も発達障害も同じ、
という考え方は、
私の中でとても納得いくものでした。

定型発達出来なかったために、
生き辛い思いを抱えているのは、同じ。

でももう、子どもの頃に戻って、
生き直すことは出来ないから。

今から自分で自分を、
生きやすい人間に育て直してあげよう。

そう思ったら、
正反対に思えていた二つの改善策は、
私の中で折り合いがついて。

自分の今後の方針が、
決まったような気がしたのでした。