発達障害(ASD)グレーゾーン

発達障害グレーゾーンの私には理解できない女子の行動

私の勤める営業所の窓口業務は、
主に女性が担当しています。

そして窓口が一番混雑するのは、
主に11時から13時の間です。

窓口が混雑する時間帯は、
実際にその業務を担当している
彼女達が一番、
よく知っているはずなのですが、
今日その彼女達の口からでた言葉に、
私は我が耳を疑いました。

「3月で転勤する女子がいるから、
11時半から女子だけでランチ会をする」

これは休日の話ではなく、
営業所の窓口が開いている平日の話です。

平日のランチタイムは、
お得なメニューが多いため、
私が4月に転勤してきた、
ここの営業所では長い間ずっと、
3月に転勤する女子を送別するランチ会を、
平日に実施してきたようでした。

「今回のランチ会のメニューはステーキよ!!」

何の屈託もなく嬉しそうに話す彼女達を、
私は全く理解出来ずに見つめていました。

彼女達のお昼休みの時間は、
13時から14時の間の1時間です。

11時半は、まだ休憩時間ではありません。
そしてその時間は、
一番お客様が窓口に来る時間帯なのです。

窓口業務をしている係は4人、
そのうち3人が女性です。
3人いっぺんに窓口を抜けられたら、
とても業務が回りません。

なのに。
女子会ランチのために業務を抜けることに対して、
彼女達が悪びれる様子はありません。

「送別のために30分ほど、
近くのお店にランチに行くだけだから」

人気のあるその店は、
休憩時間の13時まで待っていたら、
ランチメニューが売り切れてしまうようでした。

普段彼女達と一緒にランチなどしない私も、
一応女性であった為、
女子会ランチという名目上、
気を遣って一番若い窓口業務の女の子が、
声をかけてくれました。

「係長、女子会ランチの予定があるんですけど…」

そう言ってきた女の子に、
私はこう言葉を返しました。

「あなたは参加するんだよね?」

その女の子は「はい」と即答してきました。

「皆んなランチに行ってしまったら、
窓口業務が困るから私は残らないと」

私の言葉が、
彼女にどう響いたのかは分りません。

彼女は「わかりました」とだけ言うと、
ランチ会の話で盛り上がっている、
女子達の輪の中に戻っていきました。

そんな彼女の後ろ姿を見送りながら、
私は無性に泣きたくなってしまいました。

本音をいうと、
そのランチ会の主催者は、
以前私の事を気に入ってくれた方だったため、
本当は私もそのランチ会に、
参加したかったのです。

でも私には、
一人残される男の子に、
窓口業務の全てを押し付けて、
営業時間中に自分達だけ、
ランチに行くことなど出来ませんでした。

普段、彼は、
窓口業務を担当している他の女性達から、

仕事が遅くて気が利かない

と馬鹿にされています。

私に声をかけてくれた女の子は、
彼よりかなり後輩なのですが、
彼に敬語を使いながらも、
やっぱり彼を見下している感じがします。

なのに自分達に都合の良い時だけ、
普段仕事が出来ないと馬鹿にしている彼1人に、
仕事を押し付けようとする感じが、
私はたまらなく嫌だったのです。

こんな私の態度は、
他の女子達や、
女子会ランチを容認している上司からみたら
可愛げのないものに映るのかもしれません。

でも私には、
女子だから多少の我が儘は許してもらえる、
といった自分から甘える態度は、
とても受け入れることが出来ないのです。


私のこんな性質は、
社会で生きていると多くの軋轢を生みます。

でも私は、自分の、
こんな融通の利かなさや真面目さを、

人として生きていく上で、
失くしてはいけない大切な個性

だと思っています。

たとえこれが、
発達障害グレーゾーンからくる性質、
だったとしても、

人としてとても大切で大事なもの

だと思っています。

発達障害グレーゾーンの性質の中には、
誇れるものも沢山ある

と私は思います。

だから、その誇れるものを、
対人関係で苦しむ中で、
失ってしまわないように。

自分の個性を守る人との付き合い方を、
発達障害カウンセリングで、
学んでいこうと思うのです。