私の成育歴

マルトリートメントと私19.給食で受けた注意

給食
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※自分の記憶に基づいて書いているため、事実と違っている可能性があります。

給食で受けた注意

給食
笛の事件が落ち着いた後も、
私はやはり少し、
クラスから浮いた子供でした。

私は小学校での集団行動に、
あまりついていけていませんでした。

皆んなが、
小学校に上がる前に身につけていた、
一般的な躾事項や常識を、
私は身につけていませんでした。

これには、

  • 私が父親から要らないと言われて放置されることが多かったこと
  • 発達障害の傾向が強かった父親(未診断)自体に、社会性や常識が乏しかったこと(例:幼い我が子の怪我より自分の機嫌が大事等)
  • そんな父親が絶大な権力を振るっていた家庭の中で、母親からもあまり何も教えてもらえていなかったこと

が、理由として大きかったと思います。

例えば、こんなことがありました。

私の通う小学校は完全給食で、
グループなど作ることなく、
皆んな自分の机に座って食べていました。

先生も教室の黒板の隣にある、
自分の机で、
皆んなの方を向いて食べていました。

その日はデザートに、
プリンが出ていたのですが、
先生が皆んなに向かって、
こんなことを言いました。

「プリンを先に食べている人…」

その時の私は、
ご飯よりもおかずよりも先に、
大好きなプリンを食べていました。

だから私は、
先生に自分が呼ばれたのかと思って、
サッと手を上げました。

その私の行動に、
周りの子供達はクスクスと笑いました。

私は自分が、
何で笑われているか分かりませんでした。

先生は言葉の途中だったらしく、
こんな風に台詞を続けました。

「ちゃんとご飯を先に食べてから、
最後にデザートを食べるようにして下さい」

私は先生から、
そんな注意を受けるとは思わずに、
ビックリしてしまいました。

大人になった今の私ならば、
先生が一般的な、
躾事項を話されたのだと分かります。

きっと、
私のことをクスクスと笑った子供達は、
私がデザートを先に食べたことを、
先生が、
注意しようとしているのが分かっていて、
わざわざ手を上げた私を、
笑ったのでしょう。

でも私は、
父親に食事をとられる子供でした。

私と父の食事の好みは似ていたため、
私は自分の食べたいものを、
早く食べないと、
父親に取られてしまう可能性がありました。

そして、
父が私から食事を取り上げたのが原因で、
父と母の喧嘩が始まると、
こたつの上に乗っていた食事は、
ひっくり返されて、
食べられなくなってしまうため、
私は自分の食べたいものを、
先に食べる行動が、
当たり前になっていました。

私の父に至っては、
自分の食べたいものしか食べず、
しかも私の食事を取り上げてもいたため、
おかずとご飯を交互に、
バランス良く食べる姿など、
見たこともありませんでした。

この時、父は朝早く仕事に行っていたので、私は夕飯時の父の食事の仕方しか知りませんでした。

そして、
落ち着いてまともにご飯が食べられず、
裕福でもなかった私の家では、
食事の時に、
デザートなど出たこともなく、
そんな食事の時の躾事項など、
私は知りもしませんでした。

先生も、
なぜデザートを、
先に食べたらいけないか、
注意をしただけで、
理由を教えてはくれませんでした。

私のこの行動は、
私の家の中では理にかなっていたため、
私は自分が先に、
デザートを食べたことが、
なぜ注意を受けたのか、
何で皆んなに笑われているのか、
理解出来ず、
ただ、不思議に思うばかりでした…