私の成育歴

マルトリートメントと私2.2〜3歳頃の記憶

赤ちゃんの爪切り

私がなぜ、自分の生育歴を振り返るようになったのかは、私が自分の成育歴を振り返ることにした理由をご覧ください。
私の成育歴の記事一覧は、愛着障害に関する成育歴にあります。

※自分の記憶に基づいて書いているため、事実と違っている可能性があります。

2~3歳頃の記憶

父親の膝の上の赤ちゃん
前回の私の成育歴の記憶からは、
かなり間が空くのですが、
もう一つ、
多分2〜3歳の頃の記憶が、
私にはあります。

父が家にいたから、
多分、それは日曜日の午前中のこと。

母が洗濯物を縁側で干していて、
その縁側の隣の和室で、
1つ上の兄は遊んでいて、
その同じ和室に、
胡座をかいて座っていた父の膝の上に、
私は乗せられていました。

私の指の爪を切ると言い出して、
洗濯物を干すので忙しかった母が、

「指を切らないように気をつけてね」

などと注意を促してくれたのですが、
細かい気遣いの出来ない大雑把な父は、
母の心配どおり、
爪と一緒に、
幼児だった私の、
小さな指の肉まで切ってしまい、
私が痛さで大泣きしたら、

「泣き出した、うるさい!!」

などと言って父が怒りだし、
私は父の膝の上から邪険に降ろされ、
私の泣き声に驚いた母が、

「どうしたの!?」

と父に理由を尋ねたら、

「俺が爪と間違って、
指の肉を切ったから泣き出したんだよ!!」

と怒鳴り返し、

「あ〜あ〜どうせ俺が悪いんだよ!!」

と母に対して大声を出して、
痛さで泣き続ける私の声と、
父に対して怒る、
母の言葉を聞きたくないとばかりに、
不機嫌な気持ちを全身で表しながら、
大きな音を立てて、
その部屋を出て行きました。

父から肉を切られたまま放置された、
私の指の手当ては、
母がしてくれました。

今の大人の私の視点から見れば、
父はきっと母に、
私の指の爪を切ることで、
育児を手伝ったと褒めてもらいたくて、
行った行為だったのだと思います。
(父は母のことが子供より大好きだと、
昔から子供達に公言していました)

それが、私が泣き出したことで、
自分の望みと正反対の、
母から怒られるという結果になったため、
もう何も(私の手当て等)
やりたくなくなったのでしょう。

怒鳴る男
父は、自分の思い通りにならないと、
全てを投げてしまい、
その後始末を家族に
丸投げするところがありました。

自分のやりたいことしかしない、
思った結果にならなかったら途中で辞める、
そんな父の性格など、
2〜3歳の幼児期の私には、
理解することは出来ませんでした。

ただ、
自分が父からされたことで、
声をあげて大泣きしたら、
あんなに穏やかに過ごしていた父と母が、
大ゲンカすることになってしまった、
その記憶だけが、
幼かった私の心に刻まれたのでした。

マルトリートメントと私3.4歳頃の記憶〜お母さんのお手伝いに続きます。