私の成育歴

マルトリートメントと私48.何となく見えた私の評価

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私がなぜ、自分の生育歴を振り返るようになったのかは、私が自分の成育歴を振り返ることにした理由をご覧ください。
私の成育歴の記事一覧は、愛着障害に関する成育歴にあります。

※自分の記憶に基づいて書いているため、事実と違っている可能性があります。

中学校でも厳しいと評判の先生に楯突いたと、
クラスの人間に思われた私ですが、
実際は、
ASD(自閉スペクトラム症)の特性から、
先生の言葉の裏を読み取ることが出来ず、
先生の真意に添おうとしてとった行動が、
失敗してしまっただけでした。

そしてなぜ私が、
担任の先生が副委員長として指名した自分に、
断って欲しいのではないか、
と思ったかというと、
繰り返し断っていいと言われたことが、
もちろん、
一番の理由ではあるのですが、
その他に私という人間が、
学校という集団生活の場に向かない性質を、
持っている人間だということを、
自分で自覚していたからでした。

だから私にとって、
自分がクラス委員に任命されることなど、
寝耳に水のような状態だったのです。

しかし、これは、
担任も同じように考えたようでした。

学級委員の任命が終わって、
その次の日くらいの休憩時間に、
私は担任からコソッと呼ばれました。

「学級委員を決める時は悪かった」

と、私は担任の先生から言われました。

何のことか分からずにいると、
先生はそんな私に構うことなく、
話を続けました。

「私は成績だけで、お前を副委員長に任命してしまったけれど、
他に相応しい者がいたから、お前は断ったんだろう?」

私にはそんなつもりは全くなく、
ただ先生の意思に沿ったつもりだった、
だけなのですが、
やはり先生はそんな私の様子は、
意に介さないようでした。

「◯◯◯◯(すーちゃんの名前)の方が、
成績もお前よりもいいし、
学級委員にも向いている。
あいつを副委員長に任命すればよかった」

悔しそうに語る先生の姿に、
私はどうリアクションしていいか、
全く分かりませんでした。

「五十音順の名簿で、お前の方が先にあったから、
成績だけでお前がいいだろうと思ってしまい、
◯◯◯◯(すーちゃんの名前)を見落としてしまった。
皆んなの前で決めてしまったから仕方ない、
1学期が終わったら◯◯◯◯(すーちゃんの名前)に変えるから、
それまで頑張ってくれ」

担任の先生は私にそれだけ言うと、
満足したのか、
職員室に帰っていきました。

私は先生の言葉から、
いくつかの情報を導き出すことが出来ました。

  1.   私は成績だけ見ると副委員長を任せられるレベルである。
  2.  けれど成績はすーちゃんに劣っている。
  3.  私よりもすーちゃんの方が副委員長に向いている。

自分にリーダシップがある訳でないことは、
もちろん自覚していたので、
私よりも、
副委員長に相応しい人間は他にいると、
その事を先生から伝えられたこと自体に、
何の不満もありませんでしたが、
すーちゃんにリーダシップがあるかは、
甚だ疑問ではありました。

小学校時代、すーちゃんは、
真面目な努力家ではありましたが、
決して皆んなの中心にいるような、
求心力のある人間では、
ありませんでした。

真面目な努力家は、
学校の先生には好かれるものですが、
生徒から好かれるかどうかは、
また別物だからです。

そして私はこのことで、
一気に副委員長の仕事へのヤル気が、
失せてしまいました。

間違った人選による間違った任命のための1学期間だけの仕事

そんなことを担任の先生から言われて、
ヤル気が起きる人は少ないでしょう。

そして、この言葉は。

小学生の頃に勉強は出来るけれど、
学校生活が出来なかった私に向かって、
母からなじられた、

「勉強だけ出来たって駄目なんだよ!」

という言葉を、私に思い出させました。

それから3年ほど、
母に好かれる子供になりたくて、
何とか、
普通の子供を演じてきたつもりでしたが、
やはり演じることによる心の歪さは、
先生達に伝わっていたようでした。

この時の私の心は、
かなり傷ついていたと思うのですが、
自分の心を押し殺すことが、
常態化していた私は、
このブログを書きながら涙が流れるまで、
自分の心の傷に気付いてあげることが、
出来なかったのでした。

マルトリートメントと私49.小学校からの努力の成果に続きます。