発達障害(ASD)グレーゾーン

私の団地入居の申し込みに大きな影響を与えたASDの特性

6月中旬に、
現在の公営団地に引越してから1ヶ月、
このお家に、
とても満足して暮らしています。

でも、入居する前は、
とてもとても大きな不安を抱えており、
そのため、
この公営団地に、
入居申し込みを躊躇う気持ちもありました。

そこにはやはり、
ASDの特性が絡んでいたのですが、
それは変化を嫌う特性ではなくて、

人の言葉をそのまま受け取る

という特性が、
大きく影響していました。

なぜなら。

公営団地に入居する前に、
入居させていただく予定の、
団地の下見に行かせていただいたのですが、
その際に、

「安い家賃で住む事が出来る分、
入居前に室内のクリーニングや、
居住に問題無いような軽微な修繕は行いませんので、
民間のアパートのような綺麗さは期待しないで下さい」

と担当の方に言われていたため。

下見の際に見つけた、
元がどのような形だったか分からない、
垂れ下がった木材も、

経年劣化で破れてしまったお風呂の床も、


入居後に、
全部自分で補修しなければならないと、
考えたのですが。

自分で補修する場合、
どう補修したらいいのか、
業者さんに頼んだら費用がいくらかかるのか、
全く分からなかったからでした。

でも、
この団地の近くに住んでいる知人のご家族が、

「この団地に入居される時に、
引越しのお手伝いなどありましたら、
言ってくださいね」

と優しい言葉を掛けてくださって、
不安を抱えていた私の背中を、
押してくれたため。

私は、

「きっと何とかなる!!」

と、
新しい物事に対し、
不安感の強いASDの特性を持ち、
しかも通常よりも不安感に襲われやすい、
うつ病療養中の身でありながら、
思い切って、
この公営団地への申し込みを、
行うことが出来たのでした。

そして、その結果、
実際に入居してみると。

あんなに心配していた、
木材の垂れ下がった箇所は、
新しい木材できちんと補修され、


上にバスマットを置けば、
補修しなくてもいいかなぁ、と思っていた、
お風呂の床も、
きちんと補修して下さっていました。

あれ?
居住に問題無いような軽微な修繕は、
行わないんじゃなかったの??

と不思議に思ったのですが。

その後、しばらくして。

私の考えでは、

「居住に問題無い」=「多少壊れていても暮らせる」

だったものの、
担当の方の考えでは、

「居住に問題ない」=「古くて綺麗では無いけれど壊れていない」

だったのだと気付きました!!

どうも10代の頃に物置で暮らしたこともある私は、
「居住に問題ない」のレベルが、
かなり低かったみたいです…

実は、この団地の他に、
私が入居可能な他の団地も紹介されていて、
その団地は今のお家より綺麗で、
目に見えて壊れている箇所が無かったため、
そちらに入居の申し込みをしようかと悩んだのですが。

そちらの団地だと、
近所に知人は住んでいなかったため。

多少家が壊れていても、
近くに知人のご家族がいる、
今の団地の方が心強いと思い、
こちらの団地を申し込んだのでした。

そのお陰で、
引越し当日は30度を超える気温の中、
扇風機もエアコンも無くて、
死にそうな我が家だったのですが、
その知人のご家族がそんな私のことを心配して、
扇風機を貸してくれたため、
何とか暑さを耐え忍ぶことが出来ました。

紹介された、
もう一つの団地に引越していたら、
私のことを心配してくれる人はいなくて、
そんな親切を受けることも出来なかったので、
こちらの団地にして、本当に良かった!!

ASDの私は、
一般的な人と思考パターンが違うらしく、
今までも言葉の受け取り方の違いで、
人と行き違いが生じることは、
度々あったのだけど。

「居住に問題ない」

この言葉の意味付けの違いで、
終の住処の場所が変わるかもしれなかったのだから、
ASDの特性が人生に与える影響って本当に恐ろしい…