セラピー/カウンセリング

私の出会ったインナーチャイルド

私のインナーチャイルド

いつも、
拝読させていただいている方のブログで、
マザーテレサの、
こんな素敵な言葉を知りました。

どんな人にあっても、
まずその人のなかにある、
美しいものを
見るようにしています。

この人のなかで、
いちばん素晴らしいものは
なんだろう?

そこから始めようと
しております。

そうしますと、
かならず美しいところが
見つかって、

私はその人を愛することが
できるようになります。

これが私の
愛のはじまりです。

そして、この言葉を知った時、
私の頭の中でこの言葉は、
こんな風に、変換されていました。

どんな自分にあっても、
まずその自分のなかにある、
美しいものを
見るようにしています。

この自分のなかで、
いちばん素晴らしいものは
なんだろう?

そこから始めようと
しております。

そうしますと、
かならず美しいところが
見つかって、

私はその自分を愛することが
できるようになります。

これが私の
自分への愛のはじまりです。

私は幼少期から、
父親に責められ続けたことで、
自分は存在してはいけない人間だと思い、
自分を愛することが出来ませんでした。

家族の中で愛されている実感を持てず、
自分を愛することが出来なかった私は、
愛というものがよく分からなかったため、
他人を愛することも出来ませんでした。

成長して、大人になって、
自分の人生がこんなに上手くいかないのは、
自分が子供の頃に傷ついた心が、
まだ癒えていないからだと思い、
自分を癒そうとした時に、
私が一番にぶつかった壁は、
この言葉でした。

傷ついた自分を癒すには、自分を愛することが必要

自分を愛せないくらいに傷ついているのに、
自分を癒すために自分を愛することなど、
私には出来ませんでした。

傷ついて捻くれてしまっている自分を、
私は愛せませんでした。

でも、自分を癒して幸せになりたい、
と思いました。

だから私は24歳くらいの頃に、
精神科医の開催していた、

心の中にいる傷ついた自分=インナーチャイルド

に会いにいく、
ヒプノセラピー(催眠療法)の、
グループワークに参加しました。

私が初めてヒプノセラピーを受けて、
出会ったインナーチャイルドは、
このような状態でした。

インナーチャイルド

真っ暗な部屋の隅で、
膝を抱えて俯いているインナーチャイルド。

目を凝らさないと、
見つけ出すのさえ困難なほど、
闇の中に同化していました。

言葉を一切発することもなく、
恨みも憎しみも絶望もなく、
一番この状態を言い現すのに近い感情は、

「諦め」

ただ虚無のように存在していました。

私はこの時から、
自分のインナーチャイルドを癒していき、
20年後に出会ったインナーチャイルドは、

笑顔の少女
こんな子供になっていました。

自分を癒したいけれど、
自分を愛することが出来なかった私が、
こんなに
インナーチャイルドを元気できた方法が、
まさに私の頭の中で変換された、
マザーテレサの言葉だったのです。

その当時の私が捻くれていたのは、
辛いことがいっぱいあったから。

その出来事がとても辛かったのは、
私が父親や母親のことを愛していたから。

私の心の中に、
ちゃんと愛は存在していて、
でも受け取ってもらうことが出来ずに、
愛して欲しい相手に、
愛されなかった悲しみを、
捻くれることでしか表現出来なくて、
私は捻くれた態度をとっていた…

そうやって自分の気持ちを辿って、
たどり着いた先にいたのは、
とても一緒懸命に、
両親に愛されようとしていた、
幼い自分の姿。

捻くれた自分の先にいたのは、
とても愛おしい自分でした。

そんな風に、
自分の感情や思考の一つ一つと、
向き合った結果、
私の心の傷は少しずつ、
回復していったのでした。

そんなことを思い出させてくれた、
マザーテレサの素敵な言葉。

また必要な誰かに、
この言葉が届きますように。