幸せになる方法

発達障害者、その親御さんにおススメする本

生かそう!発達障害脳の本

昨日、私が頑張る理由に、

「好きなことをやり続けることで、
発達障害を改善した人の話を知ったから」

と書いたのだけど、
この話を知ったのは、
偶然見つけた一冊の本からでした。

その時の私は、
大人の発達障害を診断出来る
精神科の先生の診察を受けたものの、

「あなたはアスペルガー症候群だと思うけど、あなたくらいの人はいっぱいいるし、発達障害は脳の器質異常で、治すことは出来ないから、頑張って生きてください」

と言われて終わってしまい、
これからこの生き辛さを抱えて、
どうやって生きていこうと、
暗中模索している時に、
この本に出会ったのでした。

【活かそう!発達障害脳―「いいところを伸ばす」は治療です。】


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著者である精神科医の長沼睦雄先生は、
この本の中で、

「治療」とは「普通」にすることではない

と仰っています。

バランスのとれた真ん丸のボールのような、
整った脳機能を持っている人など
定型発達者にもいなくって、
人は多かれ少なかれ、
弱い部分と同時に、
誰でも持っている強い部分を活かして、
弱い部分を自然に補って生きている。

健常者にすることが治療の目的ではなく、
その人の使える機能を伸ばして、
社会で生きやすくすることが「治療」の目的。

この言葉を読んで、
私は本当にそうだ、と思いました。

私は自分が生き辛かったから、
その原因を探して、
発達障害という言葉に辿り着きました。

自分が社会で生き辛さを感じていなければ、
私は決して、

「自分の脳機能に問題があるのでは?」

などとは考えず、
診察も診断も受けない発達障害脳のまま、
それでも楽しく人生を生きていたでしょう。

私は診断名が欲しかったのではなく、
生き辛さの原因と、
その対処法を知りたかったのです。

だから、もし私が、
発達障害という言葉を知る前に、
機能不全家族という言葉と、
愛着障害という言葉を知っていたら、
その問題に対処するための
方法を実践していたでしょう。

発達障害と愛着障害の傾向はとても似ていて、私はどちらも該当すると思っています。

私は発達障害の軽度の当事者でもありますが、
(自分ではグレーゾーンと呼んでいます)
機能不全家族の該当者でもあります。

そして、自分が発達障害に該当する場合、
親も該当している場合が多いので、
この2つの問題を抱えている人間は、
多いのではないか、と思います。

この2つを抱えている人間は、
子供の頃に両親から、
自己肯定感を育ててもらえませんでした。

きっとそのことが人生に与える影響は、
小さなものではありません。

私も自己肯定感が低く、
そのことで、
生きているのが辛い時期がありました。

でも。

子供の頃に戻って、
人生をやり直すことは出来ないけれど。

大人になった自分が、
自分のいいところを、
伸ばしてあげる事は出来るから。

この本で紹介されていた人のように、
自分の好きなことに取り組むことで、
自己有能感が育ってきて、
半年で精神症状がなくなって、
薬も減った人だっているのだから。

私は自己肯定感と自己有能感は同じ感覚で使っていますが、正式な用法を把握していません。
本に自己有能感と記載されていたので、その通りに記載しています。

大人になった自分を活かせるのは自分。

脳機能の専門的な話があって、
難しいところもあるけれど。

自分で自分を幸せにしたい発達障害の方に、
発達障害の子どもに、
幸せになって欲しい親御さんに、
ぜひ読んで欲しい本だと思います。