3月末で仕事を辞めて、無職になりました。
毎月、定期的に入ってくる、
お給料がなくなったという事実は、
不安感が強いASDでうつ病療養中の私には、
かなりなストレスになります。
それでも今まで生きてきた中で、
今が1番、心穏やかに過ごせていると感じるのは、
ずっと辛く苦しかった、
過去の生育歴のお陰だと思うと、
感謝の気持ちさえ湧いてくるのだから、
人の心は不思議なものです。
そして、こんな穏やかな生活を続けるためなら、
なかなか自分の思うように動かすことの出来ない、
うつ病療養中の身体であっても、
自分の苦手なことに挑戦しようという、
気持ちが生まれるのだから、
心の影響って本当に凄いなぁ、って思います。
で。
私がこのお家に引越してきて、
1番初めに挑戦した苦手なことというのは、
カーテンの裾上げ
でした。
実をいうと。
“終の住処"として今のお家を探す際に、
公営団地の担当の方に、
私はある希望を伝えていたのですが、
それが、
平屋か、アパートのような共同住宅なら1階がいい
というものでした。
なぜなら、私の膝は、
子供の頃に罹患したオスグッド・シュラッター病が、
放置されたことにより、
両膝が剥離骨折してしまっており。
下手に手術するとかえって動けなくなるから、
膝に痛みが出たら安静にすることが1番の治療と、
整形外科の医師に言われていたため。
2階建の家や、
アパートのような共同住宅の上の階などの、
生活する中で、
必ず階段を使用しなければならない家に住んだ場合、
膝の状態が悪化してしまうと、
生活出来なくなる恐れがあったからでした。
そのため私は現在、
お庭のある平屋の長屋で暮らしており。
長屋というのは建物の壁をお隣と共有しているお家で、建物自体はお隣と1つの建物となっています。
高校を卒業してから初めての、
お庭のあるお家での暮らしとなっているのですが。
1LDKのアパートから、
3DKの長屋に引越したため、
開放的な長屋のお家は窓がいっぱいで、
大量にカーテンを新しく購入したものの。
遮光1級と外からあまり見えないミラーレスは譲れない中で、ネットで何時間もかけて、なるべくお安いカーテンを探し回りました。
安めのものを探して購入したとはいっても、
複数セットを購入すると、
やはり費用がかかってしまったため。
本当はせっかくの新生活だから、
全て新しいカーテンにしたかったけれど、
カーテン購入だけで万単位のお金がかかったことに、
恐れ慄いた無職・無収入の私は、
以前のお家で使っていたボロボロのカーテンも、
使い回そうと考え。
(カーテンタッセルに房掛けに掛ける紐を、
どうやって付ければいいか分からなくて、
とりあえず放置)
でも、前のお家で使っていたカーテンは、
今のお家で使おうとすると、
長すぎて、
床に着いてしまっていたため、
裁縫の苦手な私は、
丈を詰めるのをプロにお任せしようと思ったのですが。
(20cmくらい長い、以前のお家で使っていたカーテン)
ネットで調べたところ、
カーテンの丈詰めをプロに頼むと、
新しく買ったカーテンと、
値段に大差が無かったことから。
私は、
玉結びも満足に出来ない不器用さんながら、
自分でカーテンの丈を詰める決意を、
固めたのでした。
何度も測って詰める丈を決めたカーテン。
でも、失敗した時が怖いから丈を切ることはせず、
長い分を内側に折り込みました…

なるべく目立たないように、
カーテンと似た糸でまつり縫いをしました。
(縫っている間中、
高校の家庭科の先生の厳しい顔が思い出されてました…)
出来上がりまで、間に休息日を挟みながら、
計4日を要したカーテンの丈詰め。
腰高窓。
(長い部分を切らずに折り込んだので、丈詰め前の裾が目立ちます)
掃き出し窓。
(丈を詰めすぎて、カーテンフックで丈を伸ばしたのは内緒)
半間の幅の、
レースカーテン×2枚、カーテン×2枚を2セット、
合計8枚の丈を詰めました。
最初にレースカーテンの裾上げをした時には、
1枚に4時間
を費やしましたが!!
(しかも縫い易いはずのレースカーテンで)
最後には、
1枚に3時間
で丈を詰めることが出来るようになりました!!
(その後は疲れ果てて、倒れるように眠ったけど)
自分の手でやり遂げたものは、
不恰好でも愛しく感じてしまいます。
今まで苦手でやってこなかったこと、
お金を払って人にしてもらっていたこと。
働いている時は、
時間も余裕もなくて挑戦出来なかったこと。
これからの生活で、
自分で出来るようになっていったら嬉しいな。
今の生活は、
金銭的な余裕はあまり無いけれど。
働いていた時よりも、
幸せな気持ちを感じることが、
多くなったように思います。