社会との関わり方

発達障害カウンセラーさんの指導で気付いたこと

食事を摂る女性

私は子どもの頃から、
スピリチュアルなことが大好きだったので。

あまり、現実世界のことに、
関心がなかったのかもしれません。

目の前にあるものよりも、
目に見えない不思議な世界で、
遊んでいる方が好きな子どもでした。

だから、なのかもしれません。

私は大人になるにつれて、
現実世界で生きていくのが、
とても辛くなって。

さらにどんどん、
スピリチュアルな世界に、
はまっていきました。

スピリチュアルな世界って、
世間からはみ出した人間にとって、
居心地がいいんです。

あくまで私のフィルターを通した、
私見なのだけれど。

いいよ、いいよ、貴女はそのままでいいよ、
努力なんてしなくても、
想うだけで、願うだけで現実は変わっていくから、
貴女は夢みているだけでいいんだよ

なんていう、
とても耳触りのいい言葉を、
私に聞かせてくれるからです。

夢みるだけでいいなら、
それってとってもラクなことだから。

その言葉を信じた私は、
居心地のいい家の中に引きこもって、
自分に都合のいい夢をいっぱい見たけれど。

それで私の現実は、
変わったりはしませんでした。

スピリチュアルな集まりの中では、
楽しく過ごせても、
私の毎日の生活は、
やっぱり生きづらいことがいっぱいで。

スピリチュアルな集まりの時間よりも、
日常生活に使う時間の方が、
もちろん多いから、
私はたまに訪れる、
スピリチュアルな集まりで感じる、
楽しさだけでは、
もう毎日を乗り越えることは、
出来なくなっていました。

今にして思うと。

たまに訪れる、
ほんのちょっとの楽しみのために、
日々を過ごすって、
とってももったいないと思います。

ムダにする時間が多すぎて。

そんな日々の過ごし方をしていたら、
心身が保たなくなるのも当然で、
私は結局、
日々感じる心の苦しさに、
耐えられなくなって、
この生きづらさを根本から解決したくって、
発達障害専門カウンセラーさんに、
助けを求めました。

発達障害専門カウンセラーさんは、
ご自身もスピリチュアルな方なのだけど、
私に対する指導の中に、
そんなものは含まれていませんでした。

  1. まず、ちゃんとご飯を食べる。
  2. ご飯はよく噛む。
  3. ご飯だけでは栄養が足りないから、サプリメントを摂る。
  4. 夜10時には寝て朝6時30分には起きる。
  5. 反り腰、内股といった姿勢の悪さを改善する。

どれもこれも、当たり前に言われている、
健康な体を造るのに、
当たり前のことなのだけど、
私はこの中の1つも出来てはいませんでした。

「ご飯を食べる」ということは、
もしかしたら、
私が1番ないがしろにしていた、
行為かもしれません。

スピリチュアルな世界でよく言われていた、

「自分を大切にするために体の声を聴く」

を実践していた私は、
本当にお腹が空いたと感じた時にしか、
ご飯を食べなかったため、
きちんとご飯を食べるのは夕食のみで、
後は仕事の時間にお腹が空いたと感じたら、
お菓子をつまんで空腹を満たす、
ということを繰り返していました。

その話をすると、
発達障害専門カウンセラーさんは、

「低血糖症の可能性がある」

と言われました。

低血糖症とは、
血糖値が低い症状のことかと思ったのですが、
そうではなく本当は

「血糖値のコントロール機能が乱れ、
安定した値を維持することができない」

症状のことなのだそうです。

人は本来、
お腹が空いたと感じる時には、
かなり栄養素が不足している状態だそうで、
お腹が空いた時にしかご飯を食べない私は、
かなり栄養不足を起こしているのではないか、
と言われました。

自分ではちゃんと体の声を聴いて、
食べたいものを食べたい時に食べていたので、
体は満足しているはずだ、
と思っていました。

でも、私の大好きな霊能者さんが、

「誰かに教えを請う時には、
徹底してその人の言う通りにやり切ってみる」

と言っていたのを思い出して、
とにかく言われた通りに食事を変え、
歩き方や立ち方を変え、
生活習慣を変えました。

そんな生活を、
黙々と3ヶ月ほど続けたのですが、
ふと、気づくと。

朝、起きるのが、
以前より辛くなくなっていました。

以前はお昼ご飯を食べた後は眠くて眠くて、
仮眠を取らないと、
午後まで体が保たなかったのに、
今はご飯を食べた後に、
急な眠気に襲われることがあまりなくなり、
仮眠を取らなくても、
大丈夫になってきました。

明らかに、
発達障害専門カウンセラーさんの、
いう通りの生活をしていた方が、
体は元気になっていました。

でも、今私が指導されている、
動物性タンパク質を主食とする食事は、
私は本当は好きではありません。

子ども頃から、
好物がお煮しめだった私には、
肉や魚を、
たくさん取らなければいけない食生活は、
最初はかなりキツイものでした。

私はスピリチュアル的な教えの1つである、

「自分が食べたいと思うものを、
食べていたら体は元気になる」

という考えを信じていましたが、
発達障害専門カウンセラーさんの、
教えを実践して、
私には当てはまらないことを知りました。

そして変わりに、
人の味覚は簡単に変わるものだ、
ということを知りました。

炭水化物を抜く、
ローカーボという食事療法を、
発達障害専門カウンセラーさんに言われて、
実践していた私は、
あんなに大好きだったお米や麺を、
美味しいと感じなくなってきたのです。

私は動物愛護団体の、
配っていたビラを見ただけで、
1年以上、
お肉が食べられなくなった人間なので、
他の人よりも、
外から入ってくる情報に影響されやすい、
思い込みの強い人間なのだと思います。

1年以上お肉を絶食した結果、体がフラついて日常生活を行うのがキツくなってきたため、
意を決してまたお肉を食べ出してから、体のフラつきがなくなった経験があります。

それでも3ヶ月ほどで、
自分が以前美味しいと感じていた食べ物が、
美味しく感じられなくなる経験は、
とてもショックでした。

「自分が食べたいものは、
体が欲しているものだから、
自分の食べたいものを食べていれば、
健康になる」

という言葉は、
本当に実践出来れば真理なのだ、
と思います。

でも、私のように、
自分の(無意識まで含めた)意識1つで、
食べ物の好みが変わる人間は、

自分が食べたいもの=体が欲しているもの

ではなかったのでした。

私は目に見えないものにばかり、
意識がいきすぎて、
この現実世界に存在するために、
必要な体のことを、
とてもおざなりにしてきたようです。

意識を変えることで、
現実が変えられることを私は知っています。

私の今の仕事は、
周囲の「絶対にムリ」という声を無視して、
自分を信じることで掴んだものです。

でも、この世界で生きていくのに、
意識だけを優先していては、
ダメなんですよね。

だって私はこの世界で、
体を持って生きているのだから。

意識のみで生きていくのは、
死んだ後でも出来ること。

私はこの世界に、
体を持って生まれることで、
何をしたかったんだろう?

この体を持って、
この世界で生きられる時間は、
限られているのだから。

遅ればせながら、
この体があるからこそ出来ることを、
これからいっぱい体験していこうと、
発達障害専門カウンセラーさんの、
指導を受けて、
思ったのでした。