私の成育歴の記事一覧は、愛着障害に関する成育歴にあります。
前回の記事はこちら→マルトリートメントと私36.父から毎晩行われていた行為
※自分の記憶に基づいて書いているため、事実と違っている可能性があります。
【性的な話が含まれますので、苦手な方は読まないでください】
毎晩、寝ている間に、
父の性的興奮の手伝いをさせられていると、
知ってしまった私は、
とても平常心でいることなど、
出来ませんでした。
父のその行為は、
私の右手のひらを使って行われていたため、
私は自分の体の一部でありながら、
自分の右手のひらが気持ち悪くて、
しようがありませんでした。
私はそんな状況でも、
ほかに行くところがなかったため、
毎日学校に行っていましたが、
学校にいる間中ずっと、
父親からされた行為とその感触が、
頭の中でリピート再生され続け、
私はおぞましさで涙目になりながら、
父親の性器を触らされていた、
自分の右手のひらの皮が、
消えて無くなればいいと思って、
ずっと右手のひらを、
机に擦り続けていました。
けれど手のひらは、
真っ赤になって熱は持つけれど、
無意識に痛いことを避けているのか、
皮が捲れるまではいかず、
私はずっと気持ち悪さで、
涙目になったまま、
学校で過ごしていました。
そんな私は多分、
とても奇異な子供に、
映っていたはずなのですが、
元々問題児認定されていたためか、
様子がおかしすぎて、
皆んな関わり合いたくないと思ったのか、
同級生からも学校の先生からも、
「どうしたの?」
と訊ねられることはありませんでした。
もしかしたら、言われたことがあっても、
言えなかった、もしくは聴こえていなかった、のかもしれませんが。
私は教室の中で、
今までと違う差異を感じていました。
私はこの時はまだ知らなかったけれど、
自分の、
ASD(自閉スペクトラム症)の特性から、
皆んなと同じことが出来ず、
母親から、
と嘆かれて、
自分が他の子と違うことは感じていましたが、
それでも同級生に、
と頼めるくらいには、
自分の人生を諦めてはいませんでした。
自分と他の子との差異は、
自分の努力で埋められると思っていました。
私が普通の子と違うことで、
悲しんでいたお母さんを、
喜ばせてあげられる子になりたいと、
思っていました。
けれど今回、
父親からされた行為で、
他の子との間に感じた差異は、
私1人ではとても、
乗り越えられないものでした。
私は自分の周囲で、
無邪気に騒ぐ同級生を見ながら、
「私はもう、この子達とは違うのだ」
と感じていました。
「同級生の皆んなはキレイだけれど、
私は汚い、汚れてしまった」
と思っていました。
それは、私の心の中で、
取り返しのつかないものでした。
私は汚れてしまった自分を、
どうしていいか分からずに、
ずっと頭の中で繰り返される、
父からされた行為の、
記憶と感触に苦しめられながら、
1日中学校の自分の机に座って、
目に涙を溜めながら、
ジッと1点を見つめ、
どうしていいか分からない現実に対し、
ふうーっ、ふうーっと唸りながら、
右手のひらを机に擦りつけていました。
この時の私は明らかに、
精神に異常をきたしていたはずなのですが、
やはり誰1人、
そんな私を気にかけて、
手を差し伸べてくれる人はいませんでした。
マルトリートメントと私38.死ぬという希望に続きます。