私の成育歴

マルトリートメントと私70.嬉しかった誘いと悲しかった違和感

一緒に楽しく勉強する女の子達
私がなぜ、自分の生育歴を振り返るようになったのかは、私が自分の成育歴を振り返ることにした理由をご覧ください。
私の成育歴の記事一覧は、愛着障害に関する成育歴にあります。

※自分の記憶に基づいて書いているため、事実と違っている可能性があります。

地元の進学校に合格した私が、
高校の入学説明会で渡された、
入学式の時に提出するように言われた課題に、
全く取り組んでいなかった、
中学卒業後の春休みの時期に、
同じ中学からその高校に受かった女子から、

「私の家で、
同じ高校に受かった女子の皆んなで、
高校から出された課題をやるのだけど、
じゅんちゃんも来ない?」

というお誘いの電話を受けました。

その子が私の家の電話番号を知っていたのは、
その頃はまだ、
クラスの電話連絡網という、
学校からの連絡事項を、
保護者達が、
電話で回すシステムが使われていて、
クラスの全ての家庭の電話番号が、
一覧表にされて配られていたからで、
私とその子は、
特に仲が良い訳でもなかったのですが、
優しかったその子は、
同じ高校に合格した女子皆んなで集まるのに、
私だけ仲間外れにしたら可哀想だからと、
連絡をくれたのでした。

合格通知書

私は同級生に誘われたことが嬉しくて、
二つ返事で承諾すると、
言われた日に自転車を漕いで、
1時間弱かけて、
その女の子の家に行きました。

私以外は皆んな、
その女の子の家から近いところに住んでいて、
私を出迎えてくれたその女の子は、

「そんな遠くから来てくれると思わなかった、ありがとう」

と言って、
私を部屋に上げてくれました。

私はこの言葉に違和感を覚えました。

「あれ?
私は来ないだろうと思って、
形式的に誘ったのかな?」

その違和感は、
部屋に通されてからも続きました。

皆んなの話を聞いていると、

私以外の女子は今日以外にも、
集まって勉強していた様子がうかがえました。

皆んな、
とても仲良く打ち解けていて、
私はその中にいる自分に違和感を覚えました。

中学を卒業した後も、
頻繁に連絡を取り合っていた彼女達は、
楽しそうに私に分からない話をしていて、
私はそんな彼女達の中にいながら、

「私はなんでこんな場所にいるのだろう?」

と所在なげな気持ちで座っていました。

そして一番大きく、
私と彼女達が違っていたのは、

勉強に対する熱意

でした。

私は担任の先生の後押しで、
辛うじて自分の適性にあった高校に
進学出来たものの、
中学の頃から自分の母親から、
大学への進学は出来ないことを、
告げられていました。

そんな私が進学校に入っても、

勉強する意味を見出すことが出来ませんでした。

だから高校から出された課題など、
殆ど手を付けておらず、
中学で割と成績が良かった私が、
宿題をどのように解いていたか、
答え合わせをしたかった彼女達を、
ガッカリさせてしまいました。

私も高校入学後の楽しい未来を語る、
彼女達の会話を聞いているのが苦しくて、
家が遠いことを理由に、
早々と彼女の家を後にしました。

そして。

中学卒業から高校入学まで、
2週間以上の期間がありましたが、
私が彼女から再び勉強会に誘われることは、
それっきり無かったのでした…

マルトリートメントと私71.間違えた選択に続きます。