人生で何か1つ、
「これをやりきりました」
っていうものを持ちたくて、
わたしは今、一生懸命に、
子どもの頃に好きだった、
絵を描くことに取り組んでいます。
週末はほぼ、
絵画教室で絵を描く生活をしてるんだけど、
最近は先生から、
「伸び悩み」
なんて言われて、かなり凹んでたんです。
「どうしたら、伸びるんだろう?」
って。
で、色んな本を読んだりしたけど、
考えているだけじゃ、
上手くなる訳ないと思って、
「やっぱり練習しかないっ!!」
と、日曜日から家でも夜中まで、
絵を描く練習をしだしたら。
次の日には、
体調を崩して寝込んでしまいました…
これ!!と思い込んだら、
やり過ぎてしまう性質は相変わらずのようで、
月曜日は、お風呂に入る元気も無く、
ご飯を食べたらすぐに寝てしまいました。
三日坊主どころか、1日で終了してしまった、
家でのデッサン練習。
(ちなみにこれ、わたしの手です)
わたしの通う絵画教室には、
ほんとうに絵の上手な人がいっぱいいて、
かなり年齢が上になってから、
絵を描くことを始めたわたしは、
若い人の絵の上手さばかりに、
目がいってしまって、
ついつい自分と他人を比べてしまいます。
そして、
「わたしには才能がないんだ」
なんて、諦めのコトバが、
頭に浮かんでしまっていたのですが。
昨日、寝込みながら聞いていた、
とある講座の講師のコトバで、
わたしはハッとしたのです。
「人の才能が分かるのは、
その才能が自分にもあるからだ」
って。
その講師の方は、自分は絵が描けなくて、
ピカソの絵の凄さが分からないことを、
例に出していたけれど、
でも実はわたしも、ピカソを凄いとは思うけど、あの絵の良さがよく分かりません。
才能のある人は、
ちゃんと相手の力量を見ることが出来るから、
今の自分と相手の力量の差を理解して、
挫折してしまうんだ、って。
だから、才能のある分野こそ、
挫折してしまいやすいんだ、って。
挫折してしまうから、
才能を伸ばすことが出来ないんだ、って。
わたしには、
絵を描く才能があるなんて言えないけれど、
人の絵の良さは、分かるのです。
そして、
思ったように描けない自分が嫌になって、
一度は絵を描くことを辞めてしまいました。
でも、自分らしく生きたいって思った時に、
何をやろうかと思ったら、
やっぱり絵を描くことしか、
思いつかなかったのです。
講師のこのコトバを聞いて、
40歳を過ぎて、
人生を半分折り返してしまったわたしには、
挫折して、
「わたしには才能がないんだぁ」
なんて嘆いているヒマはないなぁ、
って思って、
早く元気になって、今
度は自分の体も大事にしながら、
また頑張ろうって思うことが出来たのでした。