私は今の職場に昨年の4月に転勤してきて以降、
ある一人の女性部下に嫌われ、
その女性が皆んなのカップを洗う当番の時に、
私のカップだけわざと洗わないという、
地味な嫌がらせを10か月間にわたって受けてきました。
その嫌がらせが地味すぎるがために、
周囲の誰一人、彼女の私への嫌がらせに気付くことはなく、
ただ一人、自分だけが苛めに気付いているという状況は、
無意識に彼女の当番の日を確認してしまうくらい、
私に過大なストレスを与えていました。
彼女の所業を訴えられるような、気心の知れた職場の人間など、
発達障害グレーゾーンの私にはいなかったため、
私はずっと、その嫌がらせに一人で黙々と耐えていました。
そんなある日、
私のカップにヒビが入っていることに気付きました。

きっと私のカップを洗ってくれている彼女以外の誰かが、
当番の時に何か衝撃を与えてしまったのでしょう。
誰も私に謝罪してこなかったので、
割れなかったがゆえに、
私のカップにヒビを入れてしまったことに、
きっとその人は気付かなかったのだと思い、
私もわざわざ人に知らせるのは、
犯人捜しをしているようで嫌な気持ちがするため、
最初は構わずにそのカップで飲んでいたのですが、
そのうちヒビの部分から
飲み物が染み出してくるようになりました。
このカップは以前の職場から転勤する時にいただいた、
とても大切な思い出の品で、
出来ればそのまま使い続けたかったのですが、
机にカップから染み出たお茶がこぼれるようになり、
それでは書類を汚してしまう可能性があるため、
さすがにカップを買い替えようと決心しました。
そして、その時に、何も職場でお茶を飲むのは
陶器のカップでなくてもいいことに気付きました。
なので、このカップのセットを用意しました。

職場でお茶代を徴収されているにもかかわらず、
紙コップにペットボトルでお茶を飲むという状況は、
最初はとても抵抗があったのですが、
過ごしてみると、とても快適であることに気付きました。
これで、部下からの嫌がらせに悩まずに済むからです。
自分のカップだけ洗わない部下がいつ当番なのか、
無意識に気にする必要はもうありません。
それだけで、心にかかっていたストレスがはっきりと軽減し、
職場で快適に過ごせるようになったのです。
それは、お茶代を払っているという些末なこととは、
比べものにならないくらいの安堵感を、私に与えてくれました。
お金で解決できることは、解決すればいい。
自分の心と体を守るために、そうしようと思いました。