心的外傷/トラウマ

改善策14.職場でのストレスを減らす

私は今の職場に昨年の4月に転勤してきて以降、
ある一人の女性部下に嫌われ、
その女性が皆んなのカップを洗う当番の時に、
私のカップだけわざと洗わないという、
地味な嫌がらせを10か月間にわたって受けてきました。

その嫌がらせが地味すぎるがために、
周囲の誰一人、彼女の私への嫌がらせに気付くことはなく、
ただ一人、自分だけが苛めに気付いているという状況は、
無意識に彼女の当番の日を確認してしまうくらい、
私に過大なストレスを与えていました。

彼女の所業を訴えられるような、気心の知れた職場の人間など、
発達障害グレーゾーンの私にはいなかったため、
私はずっと、その嫌がらせに一人で黙々と耐えていました。

そんなある日、
私のカップにヒビが入っていることに気付きました。

きっと私のカップを洗ってくれている彼女以外の誰かが、
当番の時に何か衝撃を与えてしまったのでしょう。

誰も私に謝罪してこなかったので、
割れなかったがゆえに、
私のカップにヒビを入れてしまったことに、
きっとその人は気付かなかったのだと思い、
私もわざわざ人に知らせるのは、
犯人捜しをしているようで嫌な気持ちがするため、
最初は構わずにそのカップで飲んでいたのですが、
そのうちヒビの部分から
飲み物が染み出してくるようになりました。

このカップは以前の職場から転勤する時にいただいた、
とても大切な思い出の品で、
出来ればそのまま使い続けたかったのですが、
机にカップから染み出たお茶がこぼれるようになり、
それでは書類を汚してしまう可能性があるため、
さすがにカップを買い替えようと決心しました。

そして、その時に、何も職場でお茶を飲むのは
陶器のカップでなくてもいいことに気付きました。

なので、このカップのセットを用意しました。

職場でお茶代を徴収されているにもかかわらず、
紙コップにペットボトルでお茶を飲むという状況は、
最初はとても抵抗があったのですが、
過ごしてみると、とても快適であることに気付きました。

これで、部下からの嫌がらせに悩まずに済むからです。

自分のカップだけ洗わない部下がいつ当番なのか、
無意識に気にする必要はもうありません。

それだけで、心にかかっていたストレスがはっきりと軽減し、
職場で快適に過ごせるようになったのです。

それは、お茶代を払っているという些末なこととは、
比べものにならないくらいの安堵感を、私に与えてくれました。

お金で解決できることは、解決すればいい。

自分の心と体を守るために、そうしようと思いました。