セラピー/カウンセリング

1人で出来るビジョントレーニング

前回の、
発達障害専門カウンセリングで出された

「すれ違う人がどんな事を考えているか想像する。
その想像が合っているか、合っていないかは、
確認のしようもないし、問うことはしない」

という宿題。

ただ表情から、
感情を想像するというやり方だと、
私にはすれ違う人が、
何かを考えているようには思えなかった為、
私は独自の方法として、

「その人がどういう人間か、
その人の生活背景から想像する」

という方法を取りました。

ただ表情から感情を読み取れといわれたら、
それは私にとって推理と同じ為、
とても難しいのですが、
そこに、その人の、
生活背景まで想像を加えてよいのなら、
想像の自由度が格段に上がる為、
とても楽しく想像が出来てしまうのです。

たとえば夕方、
スーパーで1人で買物をしている、
男の人を見た時に、
私はこんな事を思いました。

この人は勤務時間が不規則で、
これから夜勤の為、
夕飯を買い出しに来ている。
奥さんには、お昼と夕飯、
2つもお弁当を頼んだら大変だから、
自分からお弁当はいらないと言っている。
でも、いつもコンビニで買うと高くつくため、
極力スーパーで購入する事にしている。
夕方はお弁当も割引きになる為、
今日はどんな夕飯にしようか、
考えるのが楽しくてたまらない。

表情からだけだと、
私はなぜその人が嬉しそうなのか、
上手く考えつく事が出来ないのですが、
もっと広く想像して良いとなると、
嬉しそうな理由を思いつく事が出来るのです。

ただカウンセラーからは、
そこまで想像するように言われなかった為、
私は昨日受けた、
発達障害専門カウンセリングで、
宿題のやり方に勝手なアレンジを加えた事で、
怒られるだろうかと緊張しながら、
2週間の間にやってきた宿題を提出しました。

結果は…

その方法で大丈夫、でした。

最初は嬉しそうに見えた顔でも、
すれ違う人の生活背景の想像を変えると、
同じ表情でも、
哀しい顔に見えてきたりしたのですが、
そんな風に1人の人の感情を、
違う形で想像するやり方も、
とても良いと褒めてもらえました。

「これもビジョントレーニングなんですよ」

と発達障害専門カウンセラーは言いました。

私は以前に受けた、
視覚を鍛えるトレーニングが、
ビジョントレーニングだと思っていたので、
このような想像をするやり方が、
ビジョントレーニングだとは思っておらず、
かなり驚きました。

「こうやって色々な想像をする事で、
多角的にモノをみる癖をつける事ができるんです」

とカウンセラーは言いました。

確かに私は、
すれ違った人の同じ顔をみても、
その人の生活背景への想像を変える事で、
幸せそうな顔だと感じたり、
悲しそうな顔だと感じたりしたので、

「相手への印象は、
自分の気持ち次第でいかようにも変わる」

ものなのだという事を感じていました。

だから私は、職場で、
相手を怒らせたかもしれないと感じても、

「これは私の想像だから合っているとは限らない」

と考えるようになっていて、
この思考は、
私の人間関係でのストレスを軽減する上で、
とても役立ってくれていたのです。

私は子どもの頃から、
発達障害グレーゾーンの性質の為か、
1人でいる事が多く、
想像上の友達と、
遊んでいるような子だったので、
推理は苦手ですが、想像は得意です。

そんな、一人でいるが故に培われた性質が、
発達障害グレーゾーンの克服に、
役に立つとは意外でした。

きっと、私のこのブログを読んでくれている、
発達障害グレーゾーンの、
特に女性の方々は、
そんな想像は得意なのではないか、と思います。

1人で出来る、
多角的な視野を養うビジョントレーニング。

ぜひ試してみられたらいかがでしょうか?