幸せになる方法

ニガテな人は好きにならなくても大丈夫

雑談する男女

きっと。

誰にでもニガテな人っていると思います。

わたしも少し前まで、
同じ職場で、わたしにダメ出ししてくる、
男の人がニガテでした。

わたしとその男の人は、
同じ部署にいるとはいっても、
やっている仕事は全然別のものだから、
彼にわたしの仕事内容は分かりません。

なのに、わたしの仕事に対して、
いつも色々な批判をしてくるものだから、
以前のわたしは、何をしていても、
その人に、
何か言われるんじゃないかと思って、
ビクビクと、その人の視線を、
気にしてしまっていました。

でも、ある時、

「そんな自分じゃダメだっ!!」

って気づいて、
自分の中の苛められっ子思考を手放したら、
彼の態度、
わたしに対して柔らかくなってきて、
わたしはかなり、
職場で過ごしやすくなっていました。

心の中で色々思うことはあっても、
表面上は、
彼と冗談、なんてものまで、
言えるようになったくらいに。

雑談する男女

そんな彼から昨日、わたしは久しぶりに、

「じゅんさんはですね…」

なんて言葉をかけられたから、
わたしはとても緊張してしまいました。

なぜなら、彼のその語り口は、
以前彼がわたしを批判する時に、
よく使っていた言葉だったからです。

だから、わたしはとっさに、

「何を言われるんだろう?」

と、身構えてしまったけれど。

その後に続けられた言葉は、
とっても予想外のものでした。

「もっと、人を頼ったらいいと思いますよ」

それが、彼がわたしに伝えてきた言葉。

わたしは、
その彼の言葉の意外さにびっくりして、
全くなんのリアクションも、
取れなくなってしまいました。

だって、ほんの1ヶ月前までは、
わたしは彼から、
仕事がちゃんと出来ていないと、
言われ続けて、
夜も眠れないくらいの精神状態に、
なっていたのだから。

さらに、その1ヶ月前に彼は、

「じゅんさんの仕事の、
やり方の駄目な点について」

をA4用紙1枚に清書して、
わたしに手渡してきた人物だったのだから。

そんな、彼から。

声に幾ばくかの優しさを含ませて、
恐らくは、
わたしの仕事が大変だと思いやって、
伝えられてきた彼の言葉に対して、
わたしのココロは、
とても激しく揺さぶられて、
なんだか、
涙が出そうになってしまいました。

自分の中の、
苛められっ子思考を手放したことで、
これだけ彼が、
わたしに対して優しく変わってくれたことが、
幸せで、嬉しくて。

だから、彼の言葉も、そのまま、
素直に受け入れることが出来ました。

「ありがとうございます。
わたし、ヒトに頼るのがニガテで…
これから練習していきますね」

自分の飾らない、
ありのままの素直な気持ちを彼に伝えて、
彼とわたしの会話は終わったのだけど。

彼がわたしへ、
労りの言葉をかけてくれたことが嬉しくて、
わたしのココロは何だかとっても嬉しくて、
その後しばらくフワフワしていました。

きっと。

ASDグレーゾーンの人は、
真面目で優しい人が多くって。

何かイヤな事やツライ事があっても、
自分が悪いのだと考えて、
頑張って、
相手を好きになろうとしたりするけれど。

ニガテな人のことは、
無理に好きにならなくても、
きっと大丈夫。

ニガテな人を好きになる努力をするよりも、
自分がニガテな人と関わる時に、
一番在りたい自分の姿で接していたら、
きっと、
現実は変わっていくと思うから。

ニガテだった相手から、
労りの言葉をもらった、
昨日のわたしのように。

そうして現実が変わったら、
ニガテな人は、いつの間にか、
消えてしまっているから。

シャボン玉