発達障害(ASD)グレーゾーン

置かれた場所では咲けないASD(自閉スペクトラム症)

私は自分が生きづらさを解消するために、
学んで役立った方法を、
皆んなに伝えたいと思ったけれど、
伝え方が分からなくて、
10月から、
そのようなことを教えてくれる講座に、
通っています。

そして先日、
その講座の受講者同士で、
ミーティングがあったのだけど。

その講座で進み方が遅く、
いつも1人だけ、
言われていることが理解出来ず、
言われたことと違う行動を取ってしまう私は、
その時もまた、
皆んながやっていることをやっていなくて、
皆んなからたくさんの、
アドバイスを受けました。

こんな時、
もう47歳といういい大人の私なのに、
心はいつも、
ASDの特性から先生の指示が理解出来ず、
皆んなについていけなくて悲しかった、
小学生の頃の自分に戻ってしまい、

身も心も小さくなって、
皆んなと同じことが出来ない自分に、
悲しい気持ちでいっぱいになってしまいます。

でも。

その講座では皆んなと同じことが出来ない、
落ちこぼれの私でも、
職場では部下達から、
とても頼りにされています。

昨日も、
課長が私の転勤を、
部下の皆んなに発表したのだけど、
その発表の後に部下Cが、
私の後を追ってきてくれて、

「係長(私のこと)がいなくなったら、
うちの支社は回りません」

と、
目を少し赤くしながら言ってくれました。

私の人柄とかではなく、
私の仕事の能力だけを惜しんでの、
ことだったとしても、
私の転勤を悲しんでくれるその姿は、
素直に嬉しかったです。

以前、

「置かれた場所で咲きなさい」

って言葉が流行ったことがあるけれど。

渡辺和子著:置かれた場所で咲きなさい


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ASD(自閉スペクトラム症)は、
自分の特性に合った場所でないと、
咲くことは出来ません。

これは決して、この本を批判している訳ではないことをご理解ください。
自分に与えられた場所で頑張ることも、もちろん大切です。
ただ自分の特性に合っていない場所だった場合、
特に能力の差が激しいASDは、
どんなに頑張っても咲けない場所がある、
ということです。

講座では皆んなに教えてもらわないと、
やるべきことさえ分からない私が、
職場では皆んなから頼りにされて、
皆んなを指導することが出来ているように。

でも、今のように、

"発達障害"

という言葉がメジャーになった現在と違い、
養育などの支援を受けずに、
大人になってしまった私達は、
2次障害などを発症しない限り、
今から行政機関などの力を借りて、
自分を生きづらさを改善することは出来ません。

3年ほど前、
職場で部下からのイジメを受けて、
その原因が、
自分のコミュニケーション能力に、
あることを知り、
そのあまりの苦しさから、
都道府県や指定都市に設置されている、
発達障害者支援センターへ、
助けを求めたところ、

「まず病院で発達障害の診断を受けてください」

と言われました。

大人の発達障害の診断が出来る病院は、
限られていて、
診察が受けられるのは1ヶ月以上先でした。

けれど私が助けて欲しかったのは、
"今"の"その時"でした。

そして私のように、
どんなに辛く苦しかったとしても、
自分の力で生活することが出来ている、

"発達障害障害グレーゾーン"

と呼ばれている人達には、
もっと重い状況の発達障害者が、
沢山いるため、
とても行政機関の支援は回ってこないことを、
知りました。

そのために私は、
自分で自分の生きづらさを改善するために、
発達障害専門カウンセラーのもとに、
通ったのです。

お陰で今は、
職場のコミュニケーションも円滑になり、
イジメられることも無くなりました。

私は今、
自分を助けてくれた、
あの発達障害専門カウンセラーさんのように。

助けを求める場所がない、
どこに助けを求めていいか分からない、
そんな人達の助けになれるような、
ブログ作成を目指しています。

助けを求める場所がなく、
独りで頑張ることは、
本当に苦しいから。

このブログが、
そんな発達障害グレーゾーンの、
心の拠り所の1つになればいいなと、
思っています。