私の父親は自己中心的でワガママな人間で、
子供達に出された夕飯のおかずが、
自分の好きなものだった場合、
私から取り上げて食べていたので、
子供の頃の私は多分、
お腹を空かせていたのだと思うのですが。
子供の頃の記憶は、抜けていたり、他人事のように実感が伴わないことが多いです。
朝ご飯はちゃんと食べられていたし。
朝ご飯は子供と大人のメニューが同じため、父は私からおかずを取り上げませんでした。
昼は父親は仕事に行って不在していたので、
朝、昼のご飯を、
ちゃんと食べられていた私は、
栄養不良になることもなく、
成長することが出来ました。

だから私の中でこの出来事は、
ご飯を取られた私が泣き出すことが原因で、
私を庇おうとする母と父が喧嘩になり、
怒鳴って暴れる父親が怖かったという、
トラウマにはなっていたけれど、
この、ご飯を取り上げられること自体が、
虐待だとは思っていませんでした。
でも、自分の子供の頃のことを、
ブログに書くにあたり、
どのようなものが虐待に入るのだろうと、
ネットで色んな情報を読んでいたら、
3食の食事を食べさせない、
ということでさえも、
ネグレクト(育児放棄・育児怠慢)といった、
児童虐待に該当する場合があることを知りました。
父親と一緒に暮らしていた頃の私にとって、
1日3食の食事が食べられないのは、
よくあることで、
そのことが酷いことだなんて思うこともなく、
食事以外にもっと酷いことをされていたし、食事が食べられない時にはもれなく、父親が暴れて家財を壊すという行動が伴っていたため、暴力に怯えていた幼い私が、自分の空腹に気付く余裕などありませんでした。
子供が1日3食食べさせてもらえて、
当たり前だと思っている人の方が、
なんて傲慢な思考の持ち主なのだろう
とさえ、思っていました。
物心つく頃から父親に、
「お前が生まれた時、要らないと言った」
と笑いながら言われて、
「お前のせいで母さんは死にかけた」
と責められて、
「俺にとっては子供より母さんの方が大事だ」
と宣言されて育った私は、
この家族の中に、
自分は不要なのだと感じていたために、
そんな私に、
成長出来るだけのご飯を食べさせてくれて、
雨風しのげる家の中に入れてくれて、
学校に行かせてもらえただけで、
育ててもらったと感じていたからです。
でもやはり、
貧しくて満足な食事が食べさせられなかったり、
躾のためにおこなっている訳ではなくて、
父親は3食きちんと食べているのに、
子供には食べさせないというのは、
本当はおかしな話ですよね。
けれど、その当時子供だった私には、
自分が虐待を受けている意識は、
ありませんでした。
それが当たり前だったから。
まだ小学校に上がる前の子供にとって、
親と一緒に過ごす家庭の中が社会の全てで、
それ以外の生活を知らないから、
その状況を当たり前に、
受け入れてしまうのです。
そして。
親から酷い扱いを受けるのは、
自分が悪いせいだと考えてしまう。
この家族の中に、
自分は不要な人間なのだと思っていた、
私のように。
でも今、
自分のことを大切に出来ていない、
あなたには、
考えてみて欲しいのです。
自分が子供の頃に、
親から受けていたあの言動は、
虐待だったんじゃないか?
って。
虐待の渦中にいる子供には、
虐待が分からない
から。
自分が親に虐待を受けていた、
と考えるのは、
親に愛されたいと願う子供にとっては、
辛いことだけれど。
もしも、あなたが、
自分のことを大切に出来ない理由が、
子供の頃に受けた虐待と呼ばれるものに、
起因するとしたら。
あなたが親から酷い扱いを受けたのは、
あなたのせいではありません。
どうか自分のために、
そのことに気づいてあげて欲しいのです。