幸せになる方法

娘がくれた思いやり

母と娘

3月に転勤になる私。

転勤してしまったら、
今は車で30分の距離に住んでいる娘と孫に、
そうそう会うことは出来ません。

それを私が寂しがっていたら、
昨日娘が、
孫を連れて遊びにきてくれました。

前回会った時から、
2週間ほど間が空いてしまっていたため、
孫は私のことを忘れてしまっていて、
最初は私が近寄っていっても、
人見知りして、
ママの抱っこばっかり求めていました。

抱っこされる赤ちゃん

こんな時、
忘れられてしまっているのは、
少し寂しいのだけど、
私はママの抱っこに安心を求める孫の姿に、
自分の子供の頃を思い出して、
ほっとしてしまいます。

自分の親から、
マルトリートメント(不適切な養育)を、
受けていた私は、
子供の頃に心の安全基地を持っていなくて、
どこに身を置いていいか不安で、
居場所を探し求めていたから。

孫がママに抱っこをされて、
安心する姿を見ることは、
私にとっては喜びなのです。

孫は、
しばらくママに抱っこされたら、
落ち着いたのか、
少しずつヤンチャになって、
私の髪を引っ張ったり、
するようになりました。

私が、

「痛い、痛いよ」

と言うと、
ニッコリ嬉しそうに笑う、
イジワルな孫。

そんなイジワルな孫が可愛くて、
引越しの用意そっちのけで、
いっぱい一緒に遊びました。

孫と遊ぶ祖母

その甲斐あってか、
帰る間際には、
私の膝の上で孫が、
イジワルじゃない笑顔を、
見せてくれました。

娘は帰る間際、

「時間があったらまた来るね」

と私に言ってくれました。

私はそんな娘の思いやりが、
嬉しくてたまりませんでした。

娘が中学生の頃には、
ASDの特性である真面目さから、
毎日12時間以上仕事をしてしまい、
家事に手が回らなかった私に、

「お母さん、私をちゃんと育ててよ!」

と言ってきた娘。

高校生になったら、
家に帰ってこなくなり、
学校にも行かなくなった娘。

学校から何度も呼び出され、
その度に娘と話し合おうとしたけれど、

「お母さんは真面目過ぎる!!」

と言われて途方に暮れた日々。

いっぱい色んなことがあったけど、
今はこうして、
私と娘はお互いのことを、
思いやることが出来ています。

機能不全家族で育ち、
家族の愛情が分からなかった私に、
育てられる子供は可哀想だと、
若い頃は思っていたけれど。

そう決めつけることは、
無かったのかもしれません。

私は自分を育ててくれた家族からは、
愛情を学ぶことは出来なかったけれど。

その分、私は自分の娘から、
愛情を教えてもらうことが出来ました。

そして大人になっても、
愛情がどんなものか分からない私から、
娘はちゃんと愛情を受け取ったと、
言ってくれたのでした。

私の娘がこの子で良かったと、
心から思います。

「バイバイ」

そう言って、
車の窓を開けて手を振る娘に対して、
私は精いっぱいの、

生まれてきてくれて、ありがとう。

という感謝の気持ちを込めて、
娘の車が目の前からいなくなるまで、
ブンブンと手を振り続けたのでした。