2次障害の防ぎ方

ベネフィット(利益)があれば、こだわりは手放せる

メリットとデメリット

昨日の夕方から喉と頭が痛くて、
夜には37度1分の熱が出ました。

体温計

私の職場は、
コロナウィルスに過敏になっているため、
このような状況の場合、
次の日は病院を受診して、
休暇を取るのが望ましいとされています。

そのため私も、
本来なら今日、
仕事を休むべきだったのですが、
昨日から今日にかけて、
部下Aが出張に行っており、
部下Aが普段使っている、
システムの扱い方を知っているのは、
私だけだった為、
部下Aが出張から帰ってくるまで、
私が仕事を休む訳にはいきませんでした。

でも、具合が悪いのに、
無理して出勤して、
もし、
私からコロナウィルスが蔓延したら、
それはそれで目も当てられません。

だから昨日は、

「明日の朝には熱が下がっていますように」

と祈りながら、
早めに眠りにつきました。

そうしたら今朝は、
36度5分にまで熱が下がっており、

「熱が下がったからコロナウィルスではないだろう」

と思ってホッとしながら、
仕事に行きました。

でも、喉の痛みは続いており、
左の指の関節などが、
キシキシと痛みを訴えてきて、
私は体が辛くてたまりませんでした。

だから私は、
自分の中の1つのこだわりを、
手放すことにしました。

それは…

熱が出ていないなら、
仕事を休むほど具合は悪くない

というもの。

熱のある女性

元々。

熱が出ていないからといって、
熱が出ている時よりも、
具合が悪くないなんてことは無いと、
大人になったら皆んな、
体験して知っていると思います。

熱が出ていなくても、
痛かったり苦しかったりする症状は、
色々あるのだから。

けれど、私だけでなく、
私と同じ職場で働いている、
同世代の人達は皆んな、

"発熱"

という、
誰が見てもハッキリ分かる、
具合の悪さが無いと、
休めないと考える傾向が見られます。

これは何故なのだろうって、
考えたのですが。

小学生の頃に親から言われた、

「熱が無いんだから、
学校にちゃんと行きなさい!」

という言葉が、
潜在意識に、
見事に刷り込まれてしまった結果じゃないか、
と思うのです。

少なくとも、
ストレスで小学生の頃から、
心身症を発症していた私の具合の悪さは、
母親には伝わらず、
私は体温計で、
熱が出ていることが証明されないと、
どんなに具合が悪かったとしても、

「怠けたいからだ」

と決めつけられて、
穀潰しのように言われていました。

確かに、

内臓が引きつるように痛い

なんて、
客観的に証明しようがないため、
私のことを信じていない相手(母)に対して、
痛がってみても、
演技としか捉えられなかったのでしょう。

でも今日の、
喉の痛さも関節の節々の痛みも、
1日働き続けるには辛いものでした。

まして私は、
12日後には引越しを控えているため、
ここで無理をして、
具合を悪化させる訳にはいかないのです。

咳も出ていない。
声がしゃがれてもいない。
もちろん熱も出ていない。

そんな第三者から見て、
全く具合の悪さが分からない状況で、
私は上司に、

「部下Aが出張から帰ってきたら休みを取りたい」

と切り出しました。

上司はコロナウィルスを恐れているためか、
簡単に休みを許可してくれました。

お陰で私は、
病院を受診しても、
いつもより2時間早く、
家に帰り着くことが出来て、
夜の8時には、
布団に入ることが出来ました。

まだ喉が痛くて体が怠いけど、
こんなに早く眠れることが幸せです。

私はこだわりの強い人間ですが、
自分が欲しいベネフィット(利益)がある場合、
そのこだわりを手放すことが出来ます。

メリットとデメリット

けれどこれは私だけでなく、
ASDの特性を持っているあなたにも、
言えることだと思うのです。

自分の中のこだわりと、
社会との軋轢を感じたら。

そのこだわりを手放すことのベネフィット(利益)

を考えてみると、
案外簡単に、
こだわりを手放すことが、
出来るかもしれません。

今、あなたがもし。
自分のこだわりで苦しんでいるのだとしたら。

試してみる価値はあるのではないか、
と思います。