幸せになる方法

困難さを楽しむ気持ち

金塊

前回のブログ記事で。

私はなぜ、
ASD(自閉症スペクトラム)の、
誰にでもある症状が、

"障害"

と呼ばれるのか知って欲しくて、
自分のことを例に出して、
その生きることの困難さを、
書いたのですが。

でも、
その困難さは私にとって、
決して、

辛いことばかりではない

というと、
皆んな混乱してしまうでしょうか?

けれど私は本当に、
そう思っていて。

例えば宿泊練習をした、
カプセルホテルに泊まった時に。

私は初めていく場所のため、
地図を見ながら行ったのだけど。

人より新しいことに対する、
不安感が強いASDの私の気持ちは。

さながら、
大航海時代にアメリカ大陸を発見した、
コロンブスのようなドキドキ感で。

"コロンブス</p

イタリアの探検家のコロンブスさん。画像はWikipediaよりお借りしました。

ホテルに着いてからは、
カプセルホテルという場所柄ゆえ、
シャワーやトイレが共同だったため、
数が限られたその施設を、
いかに人とかち合わずに利用出来るか、
タイミングを見計らうために、
まるで忍者のように、
こっそりと施設の様子を窺っていて。

様子を窺う忍者
(かえって目立ちますね笑)

シャワー室があった3階には、
ドライヤーがなくって、
フロントの人から、

「ドライヤーは2階の入り口の右側にあります」

と言われて2階に行ったら、
そこでは履物を脱ぐようになっていて。

でも、靴箱が見当たらないから、
仕方なく脱いだ靴を、
自分の鞄の上に置いてドライヤーを使っていたら。

靴の置き方
私の後から入ってきた人が、
入り口の左側にあった靴箱に、
アッサリ靴を入れて、
ドライヤーを使い出した時に、
私は心底驚いてしまって。

Σ(゚д゚lll)

(右側と言われたら右側しか見ないASD特性…)

その人がいなくなった後に、
こっそりと靴箱を確認しに行った時には
大発見をした気になって。

金塊

あんなに探していた靴箱を見つけた時、私の目には靴箱がこう見えました(笑)

そして、チェックアウトする時には、

「このポストに宿泊者カードを返してください」

と言われたポストにカードを入れようとしたら、

カードが入らない

という事態に陥り。

返却ポスト
しばらく、

「何で入らずに落ちてくるんだろう??」

と悩みながら悪戦苦闘した結果、

私が差し込み口だと思っていたのは、
単にポストのフタの繋ぎ目の、
隙間だったことに気付きました。 

返却ポスト

これもポストは入れたものを取り出せないように、
細い差し込み口から入れるものだという、
ASD特有の激しい思い込みによる間違い。

ロビーで1人、
数分間ポストと格闘して、
やっと宿泊者カードを返せた私は、
チェックアウト時間ギリギリに、
ようやくカプセルホテルを、
出ることが出来たのでした…

私にとって、
このカプセルホテル宿泊は、

未開の地に踏み込む大冒険

並の、ハラハラドキドキの体験で。

ホテルをチェックアウト出来た時には、

ひとつの冒険をやり終えた

感慨で、
私の心はいっぱいになっていたのです。

でも、きっと。

色んなことを勘違いせずに出来て、
不安感も私ほど大きくない、
定型発達者の方達は、
カプセルホテルに泊まっただけで、
こんな大騒動になることは無いんだろうな、
と思うので。

困難=冒険

と捉える思考法で、
新しいことに尻込みしがちな自分の心を、
鼓舞しながら生きている私は、

カプセルホテルで
靴箱を見つけた時のように、

毎日、自分にとっての、
宝物の発見にワクワクしながら、

生きることが出来るのです。

だから。

困難さは決して、
私にとって、
辛いことばかりではないのです。

それは、
赤ちゃんが初めて立って歩く時に、
何度も転けて泣いてしまうけど、
歩こうとすることをやめない姿勢と、
ちょっと
似ているのかもしれません。

生きることがすでに冒険

そんな風にとらえたら、
毎日が素敵だなって思いませんか?