社会との関わり方

定型発達者を真似てみた

喧嘩している女性

精神科を受診し、
自閉症スペクトラムの診断はおりたものの、

「現在困っていることが無いなら通院は不要」

と言われ通院が終了した私は、
自分で自分の生きやすい道を探すべく、
今現在、あることを実践しています。

それが

「定型発達者を真似てみる」

ということ。

この方法は小学生の頃も、
試みたことがあったのですが、
その時は自分が安心して存在出来る、
"安全基地"が無かったため、
自分という人間を見失ってしまい、
その後、かえって苦しい人生を、
生きることになってしまいました。

けれど、大人になった現在の私は、
安心して存在出来る自分だけの家と、
人生の目標を持っているため、
小学生の頃と同じ轍は踏まないだろうと、
今回、改めて

「定型発達者の真似をする」

という行為に挑んでみたのです。

私には定型発達者の言動で、
不思議に思うことが度々あります。

けれど、定型発達者の世界では、
それは当たり前のことらしく、
皆んな何も気にせずに行っているため、
今回、私も、
それを真似してみることにしたのです。

その行為とは…

「人と気まずい会話があったとしても、
何事も無かったかのように会話を続ける」

というもの。

私は職場で意見が合わなかった場合、
とても気にしてしまいます。

そして、その人のことが
嫌になってしまったりします。

相手に対する気持ちを、
引きずってしまうのです。

けれど定型発達者の人達は、
あれほど相手に対して怒っていたり、
文句を言ったりしているのに、
その後も何事も無かったかのように、
楽しく雑談したりするのです。

これは、私と定型発達者の、
とても大きな違いでした。

「アスペルガーは気持ちの切り替えが苦手」

と、よく本などで紹介されていますが、
このことなのかな?と思いました。

だから、私は、
仕事で相手と意見が合わなくて、
揉めて嫌な気持ちになったとしても、
少し後に何事も無かったかのように、
相手に対して普通に話しかけてみたのです。

そうしたら…

相手も普通に会話を返してきました!!

もう、本当は私の心の中は、

「さっきまでのことは何だったんだ!
ふざけるな!!」

って言われるかもしれないと思い、
ドッキドキだったのですが、
そんな対応をする定型発達者は、
1人もいませんでした。

皆んな、感情を引きずらないんだ…

これは一つの感情に、
すぐに留まってしまう私にとって、
とても難しい行動でした。

けれど、このような態度を取った方が、
職場でのコミュニケーションが、
円滑に行われることが分かったため、
現在、私も、
心の中はどうあれ、
何事も無かったかのように、
話を続ける練習をしています。

心の中で葛藤はあるものの、
でもその、
定型発達者の真似のおかげで、
今日は残業する職場の部下に対する、
申し訳ない気持ちを押し留めて、
お付き合い残業を辞め、
1人先に家に帰るという行動が取れました。

おかげで、夜10時という、
こんなに早い時間に眠る用意が出来ています。

まだまだ、
おっかなびっくりではありますが。

定型発達者の真似をすることは、
生きやすさに、
かなり繋げることが出来そうです。