ほんの3日前に、私と話す時に笑った、
私を無視していたお局部下。
それから何となく、
彼女の私に対する態度が
少し柔らかくなったような、
気がしていました。
おかげで私は彼女に対して、
余計な気を遣わずに済み、
その分自然に、
彼女や周囲の人達に対して
今までより優しい気持ちで、
接することが出来ていました。
だから、でしょうか?
彼女がこの3日の間に、
自分から私に、
数回ほど話しかけてきた時に、
私はいつものように、
緊張することなく、
彼女に対して、
普通に接することが出来ていました。
それが功を奏したのか。
そんな私に今日、
彼女がとても困った顔をして、
「あのね…」
と、とても甘えた口調で、
話しかけてきたのです。

私はその言い方に驚きはしたものの、
元々彼女は、
普段からあまり敬語を使わない人で、
私以外の男性上司には、
何か困った事があって頼る時、
そのような、
甘えた喋り方をする女性だったので、
私はその言い方に不快な感じはせず、
むしろ他の上司に対する時と、
同じように話しかけてくれた事に、
嬉しささえ感じていました。
私がそのまま黙って、
彼女の話を聞こうとしていると、
彼女は相手が私であることに、
ハッと気付いたのか、
今の喋り方では駄目だと思ったらしく、
「あのね…ですね…」
と、無理矢理敬語のような言い方に、
繋げて話しを続けてきました。
私はその一連の彼女の気持ちが、
良く分かったのですが、
その事を口にすると、
彼女のプライドを刺激してしまうと思い、
何事もなかったかのように、
彼女の話を聞き続けました。
彼女は自分のお客様が、
どんなに理不尽な要求を、
自分にしてきたかを、
一生懸命私に訴えていたのですが、
私にはなぜ彼女が、
そんなにお客様に対して怒るのか、
正直なところ、
全く理解することが出来ませんでした。
でも、彼女が、
自分の仲の良い同僚に対して、
そのお客様への不満を、
ぶつけていたのが聞こえていたので、
私は彼女が同僚に言っていた言葉を、
言葉に合わせた表情をつけて、
繰り返して彼女に伝えました。
「本当にそれは酷い」
「そんな言い方は無いですよね」
「それは自分で、
ちゃんとしてもらわないと」
私は本当は、
そんなことは思っていませんでしたが、
しかめっ面をしたり、
困った顔をしたりして、
彼女に共感する素振りをみせました。
「人は自分に共感してもらったら気持ちが落ち着く」
前回の、
発達障害専門カウンセリングで、
教わった事を思い出し、
私はただひらすら、
彼女の怒りを治める目的で、
彼女の意見に同調しました。
すると本当に、
彼女は少し落ち着いてくれて、
自分から、
相手に対する建設的な意見を、
出してくれたのです。
私は途中、
少しだけ自分の意見を出したものの、
「うん、うん」
と彼女の言葉に頷いていました。
彼女はそんな私の態度に、
満足してくれたのか、
自分のお客様のクレーム対応に、
戻っていきました。
私は、
自分の対応が上手くいった事に、
ホッとしました。
そしてその後、
私が彼女のお客様の電話を受けて、
内容が少しおかしいと思いながらも、
彼女に対して、
相手からの伝言を伝えた時に彼女は、
「やだぁ、私そんなこと言ってない~」

と、
ずっこける真似までしてくれたのです。
今まで、私に対して、
頑なな態度を取っていた彼女が、
私に対して、
そんなリアクションを取ってくれたことに、
私は感動さえ覚えました。
そして後から、
「あそこは笑う場面だったのでは?!」
と気付き、
せっかく私に対して、
おちゃらけてくれた彼女に対して、
ノーリアクションだった自分に、
少し落ち込みました。
でも、ほんの数日前とは全く違った、
幸せな落ち込み方です。
「自分が変われば周りも変わるんですよ」
カウンセリングで、
認定心理士の言っていた言葉が、
脳裏に浮かびました。
発達障害グレーゾーンの私に、
定型発達者への共感は難しいけれど。
発達障害グレーゾーンでも出来る、
人とのコミュニケーションの取り方を、
少しずつ実践で学んでいければ、
と思っています。