幸せになる方法

絵画教室のオリンピック

自分の生きづらさの理由を求めて、
精神科を受診した私は、
そこで自分が、
発達障害(ASD:自閉スペクトラム症)と、
愛着障害に当てはまることを知りました。

とても日々、生きづらさを感じていたので、
精神科に通院することで、
人生が楽になることを願っていたのですが、
精神科の医師からは、

「現在困っていることが無ければ(通院は)不要です。
二次障害が発症したり、困ったことがあった時に、予約を入れてください」

と言われてしまったため、
私は自分で、
自分の生きづらさを改善することを、
決めました。

そして考えたのが、

「愛着障害は生まれ持った器質ではないのだから克服出来る」

という事でした。

それから私は、
愛着障害に関する情報を集めだし、
この本に巡りあいました。
【岡田尊司著 愛着障害の克服 「愛着アプローチ」で、人は変われる】

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私は愛着障害の他に、
自閉スペクトラム症という、
コミュニケーションに難のある、
発達障害を併せ持っていて、
子供も結婚して独立してしまっている、
独り暮らしだったため、
人と交わることで愛着障害を克服することは、
とても困難だと感じていましたが、
この本の中で、

仕事や趣味の場を安全基地にすることで愛着障害を克服した人

の話が出ていたため、
私は4年ほど前から通っていた絵画教室を、

自分の心の安全基地(自分が喜んで迎え入れられる場所)

にしよう、
と決めて絵画教室に通うようになりました。

自分がそのように決めた場所なので、
やはり、
そこでの自分の存在感が欲しい、
と願ってしまいます。

そのため私は以前にも増して、
絵が上手くなりたいと思うようになりました。

そんな思いで通っている絵画教室で先日、
4年に1度行われている、
優秀な作品を選出する、
コンクールがありました。

過去4年の間で描かれた作品のうち、

  • 人体画(裸婦)デッサン 5点
  • 人物画(着衣)デッサン 7点
  • 静物画デッサン 6点
  • 彩色画 4点

が、
先生の審査基準をクリアした、
優秀な絵として選ばれました。

この22の作品の中に、
私の作品も静物画で1点だけ、
入ることが出来ました。

木炭デッサン、ラボルト

随分、昔に描いたデッサンで、
最近描いたものが選ばれなかったのは、
悔しいけれど、
自分の作品が1つでも認められたのは、
嬉しいです。

絵画教室に通っている人は、
私の他にも、
ちょっと変わった感じの人が多くて、
私は自分ばかりが目立たないため、
安心してその場にいることが出来ます。

職場のパーティーでは、
あんなに"ぼっち"でつまらなかったのに、
この日の夜に行われた、
絵画教室の懇親会では、
とても楽しく皆んなと話すことが出来て、
2次会まで参加させていただきました。

こんなことを経験すると。

やっぱり苦手なのは、
パーティーそのものでは無くて、
参加している人達なのだなぁと感じます。

私が自分で手に入れようと決めて、
少しずつ得られるようになった、
心の安全基地。

機能不全家族で育っていたとしても、
マルトリートメントを受けていたとしても、
家族と心から分り合うことは、
出来なかったとしても。

自分から求めることを辞めなければ、
きっと、いつか、
手に入れることが出来るのだ、と。

私の経験を伝えることで、
誰かが思ってくれたらいいな、と思います。