幸せになる方法

ASD(自閉スペクトラム症)が初めてのことを失敗してしまう理由

昨日の記事でお伝えした、
私が行動する時の行動指針

  1. 上手くいっていることは続ける。
  2. 上手くいっていないことは辞める。
  3. これまでとは違うことをする。

①と②は、
現在やっている行動の延長上にあるため、
続けることや辞めることに、
心の葛藤はあっても、
勝手が分かっているために、
行動を失敗することは無いのですが、
③の場合、
全く初めての行動となるため、
皆んなと同じ内容を見聞きしても、
ASD(自閉スペクトラム症)による、
思考の違いから、
皆んなと違う受け取り方をしてしまう私は、
大体何らかの失敗をしてしまいます。

例えば昨日は。

三連休の中日だったために、
久しぶりに友人と小旅行として、
福岡県内の温泉宿に泊まったのだけど。

福岡の旅館

お互い離れた場所に住んでいるため、
自分の車で別々に宿まで行くという、
現地集合・現地解散方式で、
旅館に行くことになりました。

旅館近くの川

私も友人も、
この温泉旅館に来るのは今回が初めてのため。

事前に駐車場に関する知識がないことは、
私も友人も同じなのに、
車を停めた場所は、
全く違うところになりました。

なぜなら、この日は。

連休の中日とあって、
一番分かりやすいところにある、
旅館の表玄関の駐車場は車でいっぱいで。

私は臨時に作られていた駐車場に、
車を停めたのだけど。

旅館の臨時駐車場友人は、
この臨時駐車場の手前にあった、
第2駐車場に車を停めたからでした。

旅館の第2駐車場

「第2駐車場の方が臨時駐車場より手前にあって、
舗装もされているのに何でわざわざ臨時駐車場に停めたの?」

不思議そうな友人の疑問に、
私はこう答えるしかありませんでした。

「第2駐車場に気付かなかったから」

そう答えると友人からはやはり、

「何で??」

と言われてしまいましたが、
私にも何でか理由は分かりません。

こうやって改めて比較すると、
第2駐車場の方がわかりやすいと、
私も思うのですが。

駐車場を探していたあの時の私には、
第2駐車場の表示が、
全く見えていなかったのです。

丁寧な応対をしてくれていた旅館の人も、
臨時駐車場の表示には気付けたのに、
第2駐車場の表示には、
気付くことが出来なかった、
宿泊客がいたとは思いもしなかったでしょう。

これにはおそらく、
一つのことに捉われてしまうと、
視野が狭くなってしまうASDの特性が、
関係していると思われます。

皆んなが気付けるように、
配慮した案内でも、

見落としてしまうASDは、
初めてのことを行う時に、
間違える可能性がとても高いのです。

今回は旅館からの距離や、
舗装されている・されていないといった、
便利さの違いはあるものの、
違いが第2駐車場か臨時駐車場かだったため、
車を停めるという行為を行うことは、
問題なく出来たけれど。

これが仕事や学びの場だったりすると、
そういう訳にはいきません。

自分の間違いを教えてくれる人がいないと、
間違えたまま、
自分では気付くことが出来ずに、
途方にくれることになってしまうのです。

でも。

間違う確率の高いASDが、
間違うことに怯えてしまったら、
行動することが出来なくて、
自分を幸せにすることも、
出来なくなってしまうから。

間違えてしまうのはASDの特性だから仕方がない。

そう諦めてしまうのも、
必要なのではないかと思います。

大切なのは間違えてからのリカバリー。

そのためにも。

人の助けが必要なASDだからこそ、
人と助け合える人間関係を築いていくことが、
大切なのだと思うのです。