発達障害(ASD)グレーゾーン

ASD(自閉スペクトラム症)の良いところ

メリットとデメリット

私は、
ASD(自閉スペクトラム症)ではありますが、
20年以上にわたる、
会社員生活から学んだ知識や、
発達障害カウンセリングで行った訓練により、
職場で仕事を行うのに困らない程度の、
人間関係を構築することが出来ています。

けれど。

普段の言動や雑談好きなところから、
定型発達者であろうと思われる2人の部下は、
なぜか2人で組んで仕事をする時に、
コミュニケーション不足による仕事の誤りが、
チラホラと見受けられます。

私はそれが不思議でたまりませんでした。

普段の雑談では楽しそうに会話しているのに、
業務上の話になると、
途端に意思疎通が出来なくなるからです。

「何でこの2人は仕事だと、
コミュニケーションが、
上手くいかなくなるのだろう?」

そんな思いで2人の様子を観察していた今日、
私はあることに気がつきました。

定型発達者であるその2人の部下は、
定型発達者であるがゆえに、

曖昧な表現を確認することなく、
自分なりに勝手に解釈してしまう

という傾向が、見受けられたのです。

それは普段の雑談でなら、
何の問題もない態度なのかもしれませんが、
職場で仕事を進めていく上では、
あまり良い態度ではありませんでした。

ASDの私は、曖昧な表現が苦手です。

どのように対応したらよいか、
判断に困ってしまうからです。

業務上、分からないことがあったら、
きちんと確認しないと落ち着きません。

けれど定型発達者である彼女達は、
分からないことを分からないまま、
何に拘ることもなく、
進めていってしまいます。

どちらか一方だけが、
そのような性格だったら、
仕事でミスが出るほどの連携不足に、
ならなかったと思うのですが、
お互いがそのような性格だったために、
業務に支障をきたしていたのでした。

私はそのことに気付いた時に、

ASDの曖昧な表現が苦手なことは、
長所になるのではないか?

と思いました。

曖昧な表現が苦手だからこそ確認し、
そのために勝手な判断をせず、
正確に業務を行うことが出来るのです。

ASDのこのような性質は、

「融通が利かない」

「指示されないと動けない」

と、あまり良い言われ方を、
されないことも多いのですが。

違う側面から同じ性質をみると。

「言われた通りにきちんとやる」

「勝手な判断をしない」

という良い評価に繋がるのです。

どちらに評価されるのかは、
状況と相手次第。

だから、人の評価には先入観が入ってくる分、
普段の人間関係が大切になってきて、
そこでASDは、
悪く言われることが多いのだけど。

ちゃんと、
起こっている事象にだけ目を向ければ。

ASDの性質には良い面も必ずあるのだ

と、今日改めて思ったのでした。