幸せになる方法

ASDのトリセツ〜ASDが転勤した時に1番に気をつけなければならないこと

思案する女性

今日は転勤になった営業所へ、
初めて出勤する日でした。

私の前任者は私への仕事の引き継ぎのため、
2週間後に転勤することになっていたので、
今日はマンツーマンで、
前任者から丸1日、
みっちり引き継ぎを受けました。

でも、その引き継ぎの仕事は、
転勤前の支社で、
私も行っていた業務だったため、
知っている内容が殆どでした。

けれど私は絶対に前任者に対して、

知っている素振りを見せませんでした。

なぜなら相手の頭の中には、

「このように後任者へ引き継ぎをしよう」

という計画があって、
それを無視して、
私が知っていることを省いて、
知らないことだけを教わろうとすると、
相手の計画を狂わせて、
機嫌を損ねてしまい、
関係が悪くなることがあったからでした。

だから私は、
知っていることも初めて聞くかのように、
相槌をうちながら聞いていました。

相槌を打つOL

目標を定めたら、
脇目も振らずに一直線に、
その目標を果たすための行動を取りたい、
ASDの私にとって、
知っていることを教わる時間は、
ややもすると無駄に感じてしまいますが、

ここで前任者と円滑な関係を築いておくことが、
後々の仕事を効率よく進める布石になるのだ

と自分に言い聞かせ、
辛抱強く知っていることを教わりながら、
本当に自分が教わりたい、
その営業所独自のやり方を、
教えてくれるのを待ち続けました。

そして、もう1つ。

私が気を付けていたことがありました。

それは、

相手が教えてくれるやり方が、
規則や社則と違っていても、
決して間違いを指摘しない

ということでした。

私は以前、
間違った仕事のやり方をしていた人が、
その間違ったやり方を、
私に引き継ぎしようとした時に、
思ったことをそのまま口にしてしまう、
ASDの特性から、

「それは間違っていますよ」と指摘して、
非常に相手を怒らせてしまい、
聞きたいことも、
教えてもらえなかったことがあった

からでした。

ワンマンなOL

間違っていることを、
間違っていると言っただけで、
私には相手を怒らせるつもりは、
全く無かったのですが、
仕事を教わっている時に、
相手の間違いを指摘することは、
相手の自尊心を酷く傷つけることになり、
必要なことも教えてもらえないという、
事態に陥ったため、

私はそれ以降、ニコニコと笑顔で、
間違った仕事のやり方を教わりながら、
頭の中では"どのように修正しよう"と、
考えながら引き継ぎを受ける

ようになりました。

思案する女性

ASDの私は、
相手に対して思っていることを口にすることが、
相手に対して誠実な態度だと思い、
ずっとそうして、
人とのコミュニケーションを取ってきたのですが、

多くの人には、
誠実な態度で仕事を面倒にするよりも、
グレーな対応で物事を穏便に済ませる態度の方が、
好まれるのだということを知ったため、

私は前任者の仕事に対しては口を出さず、
自分の仕事となった時に、

思う存分、ASDのこだわりを発揮して、
自分の思った通りの正しいやり方を、
することにしたのでした。

私が正しいやり方にこだわって、
1人で苦労する分には、
誰も何も言わないからです。

これが転勤7回の引き継ぎで覚えた、
私の1番気を付けている事項です。

今日、うっかり、
引き継ぎを受けている時に、
間違いを2つほど指摘してしまったけれど、
他の時はちゃんと教わる姿勢でいたため、
何とか前任者の機嫌を損ねずに済みました。

正しいことを正しいと主張することが、
必ず受け入れられるとは限りません。

だから、
自分のこだわりを通したかったら。

自分1人で出来る時にこだわりを通すのが、
最善だと思います。