幸せになる方法

世間話がASDにもたらす効能と特性の楽しみ方

雑談

ASD(自閉スペクトラム症)の思考の広げ方

今日で風邪をひいてから、
18日目になります。

12月の年末進行で、
キツキツの業務をしていると、
とても時間に余裕がなくて、
ゆっくり休むことが出来ないので、
なかなか風邪が治りません。

だから、毎週通っていたピラティス教室も、
2週間お休みしていたのですが、
少しだけ体調が良くなってきたことと、
さすがに3週間連続で休んでしまったら、
もう他の日に、
レッスンを振り替えるのも難しいので、
マスクをして咳でゴホゴホいいながら、
今日は仕事が終わってすぐ、
ピラティス教室に行ってきました。

ピラティス教室の最初に、
先生はレッスンに参加している生徒の体調を、
1人1人質問して確認していきます。

けれど先生の体調確認が、
私の番になった時、
先生はずっと咳込んでいる私に対して、
質問するまでもないと思ったのか、

「なかなか風邪が治らないですね」

と心配して言ってくださいました。

そのため私は、激しく咳き込みながら、

「はい、風邪をひいて3週間目で、とても苦しいです」

と答えました。

そう答えた時、私は先生から

「早く良くなるといいですね」

といった返事が返ってくるかと思ったのですが、
先生から返された言葉は、
私にとって、かなり意外なものでした。

「そんなに長く咳込んでいたら体幹が鍛えられますね」

私は、そんな先生の言葉に、

「そんな捉え方があったのか!!」

と、眼から鱗の状態でした。

そして、それは今の状況を、
一番ポジティブに、
受け止められる言葉だったので、
私はずっと咳が出続けて苦しい今の状況を、
自分の心の中でも、
そのように捉えよう、と思いました。

咳が出続けていると苦しくて、
私の心は辛くなってしまっていたけれど、
そのように自分の状況を捉えることで、
私の心が少し、
ラクになるように感じたからでした。

そして、この方法は、

思考が偏りがちな
ASD(自閉スペクトラム症)が、
自分の思考を広げるのには、
とてもいい方法

だと思いました。

自分1人だけで考えていたら、
新しい考えを思いつくのは、
とても難しいけれど。

自分と全くタイプの違う人間と話す、
ただそれだけのことで、
絶対に自分では思いつかない考えに、
出会うことが出来ます。

例えば今回のことでいえば、
運動があまり好きではない私には、
運動が好きで体を鍛えている先生のような、

「咳のし過ぎで体がキツいということは、
それだけ体幹を使っているということ」

などという考えは、
絶対に浮かびませんでした。

けれど、その考えは、

「咳のし過ぎは体がキツくて辛い」

という、
元々の私の考えよりも私の心を元気に
してくれました。

自分が辛い状況の時に、
人に対して意見を求めてしまったら、
アドバイスなどという形になってしまい、
自分の心にそぐわない、
アドバイスを言われてしまった場合、
かえって心が頑なに、
なってしまうこともあるけれど。

世間話として相手がいう言葉は、
こちらに押しつけてくるものがないので、
かえってすんなりと、
相手の言葉を受け入れることが出来ます。

そして、その言葉が、
自分の中には無いものだった場合、
自分の思考を広げてくれる結果になるのです。

だからASDが思考を広げるには、
世間話がとても役立つのではないかと、
私は思いました。

ただ漠然と世間話をするのは、
ASDにはちょっと難しいけれど、
例えば今回の私のように、

「3週間ほど咳が出続けていて辛い」

という話題があって、
そのことについて話すのなら、
少しくらいの世間話は出来ると思うのです。

そして、自分が現在辛い状況だから、
聞いて欲しい気持ちも働いて、
熱く語ることが出来やすい。

私は今回、世間話から、
自分の辛い状況を緩和する、
新しい思考を手に入れる事が出来たので。

もし今、
このブログで繋がってくれているあなたが、
何か辛い状況にいるとしたら、
そのことを世間話で話してみると、
新しい自分をラクにする思考を、
手に入れることが出来るかもしれません。

ただこの方法を使う場合、
あまり重い内容だと世間話にならないので、
そのことだけは注意した方が、
良いかと思います。

ASD(自閉スペクトラム症)にとって買い物がストレスな理由

買い物依存症という言葉もあるくらい、
買い物をすることで、
ストレスを発散する人達が、
いらっしゃいますが、
逆にASD(自閉スペクトラム症)の、
私にとって、
買い物は強いストレスの要因になります。

「管理しなければいけないモノが増える」

こともストレスになるのですが、
私には何よりも、

「人混みの中に出かけていって人と話してモノを選ぶ」

という一連の流れが、
苦手で仕方がないのです。

食料品などは、
自分に必要なものが分かっているため、
人と話をする必要はないし、
そこまで購入時に、
ストレスを感じることはないのですが、
自分という人間のセンスに自信のない私は、
特に服を購入する時に、
強いストレスを感じてしまいます。

そのストレスを感じる服の購入の中でも、
買う時に裾上げが必要なパンツなどは、
店員さんを試着室に呼んで測ってもらうという、
絶対に自分1人では、
出来ない状況が発生するため、
1番購入にストレスを感じてしまいます。

そのため私は、
約9年前に購入した3着のパンツスーツを、
裏地が破けたり、
ファスナーが壊れたりしても、
買い替えたりせずに補修して、
いまだに大切に着続けていたのですが、
さすがに毎日職場に着ていっているため、
洗濯による色落ちはどうしようもなく、
平日が休みだった今日、
思い切って新しいパンツスーツを買いに、
車で20分ほどのところにある、
大きなデパートへ出かけました。

休日は人が多くて店員さんに声を掛けられないため、
店員さんを呼ばなければいけない裾上げのある、
パンツスーツを買いに行くことは私にはとても出来ません。

このデパートも、
私が苦手なものの1つで。

私は大きな建物の駐車場や店舗の中で、
必ず道に迷ってしまうのです。

これは私の、
ASD(自閉スペクトラム症)の特性に、
関連しているのかもしれないのですが。

大きなデパートの立体駐車場は、
自分がどこに車を停めたか、
分からなくなってしまい、
車を探して何十分も歩き回ることも多く。

そのため私は最近では必ずスマホで、
自分が車を停めた駐車場の表示と、
その周辺を写真に撮り、
ちゃんと車のところまで帰ってこれるように、
資料を残しておくのですが。

それでも駐車場への出入り口が、
いくつもある大きなデパートでは、
自分が最初に利用した出入り口以外から、
自分の車まで戻ろうとすると、
やはりどこに、
自分の車があるか分からなくなり、
今日も20分ほど自分の車を求めて、
デパートの立体駐車場を歩き回っていました。

「それなら来た道を戻ればいいだろう」

と思われるかもしれませんが、
店舗の中でも道に迷ってしまう私は、
自分が来た道が分からなくなってしまうので、
元の道を戻ることが出来ないのです。

今日はデパートの、
フロアの中に並んでいる専門店の、
試着室を間違って別な店で試着をし、
しかも違うお店のレジで、
会計をしようとしてしまい、
お店の方から、

「この商品はあちらでご購入ください」

と、丁寧に間違いを指摘され、
とても恥ずかしくて、
何回も謝ってしまいました。

私も1店舗毎に壁のあるお店ならば、
こんな間違いはしないのですが、
壁で仕切られていない店舗が並んでいる時に、
どうして皆んな、
そこにある商品が、
どこの店舗のものだと分かるのか、
不思議でしょうがありません。

トイレでも外に出るつもりで、
反対のパウダールームに行ってしまい、
慌てて引き返しました。

目当ての商品(今日はパンツスーツ)売り場まで、
たどり着くことも困難なため、
(今日は3回ほど売り場案内の表示を見ました)
多分、普通の人の3倍くらいは、
デパートの中をウロウロしていると思います。

ウィンドウショッピングなど一切せず、
ただ一箇所の売り場で、
パンツスーツを購入するだけだったのに、
今日はデパートで、
2時間ほどの時間を費やしました。

実際にパンツスーツを選び、
裾上げをお願いして、
会計まで済ませた時間は、
40分程度だったため、
1時間20分ほどは、
歩き回っていたことになります。

家に帰り着いた時はクタクタで、
堪らず1時間ほど仮眠をとりました。

ネットでの買い物はまた違うのですが、
実際の店舗での買い物は、
このような状況のため本当にストレスです。

滅多に買いに行かないため、
購入する時はまとめ買いを行うのも、
買い物に時間がかかり、
ストレスとなる原因でしょうか?
(今日はパンツスーツを4着購入しました)

日常生活を送るには絶対に必要な、
買い物がストレスという状況は、

"日常生活が送りづらい"

ということに繋がるため、
そのことだけみると大変そうなのですが。
(そして実際、大変なのですが)

けれど今日、
私は自分のこの特性の良いところを、
2つ見つけることが出来たので、
皆さんに、
シェアさせていただきたいと思います。

  • あまり買い物に行かず無駄遣いをしないため、
    自分の好きなことに使えるお金が増える。
  • 普通のデパートが私にとっては、
    迷宮を探検しているようなモノなので、
    お金をかけて巨大迷路などに遊びに行ったり、
    ゲーム等でダンジョン(迷宮)を攻略したりしなくても、
    日常生活で冒険者気分を味わうことが出来る。

どうでしょうか?
私の日常がワクワクしたものに見えましたか?

自分の特性を悲観していても楽しくないので。

こんな自分と、
楽しく付き合っていこうと思います。