幸せになる方法

ASD(自閉スペクトラム症)の私が頭が柔らかいと言われました!

驚いた女性の顔

私はASD(自閉スペクトラム症)の特性を、
持っているため、
1つの考えに、
固執してしまうところがあります。

そのため、
過去一緒に働いてきた上司や同僚から、

「融通が効かない」

「頑固」

「視野が狭い」

と言われてきました。

自分が正しいという思い込み

でも、そんな私も、
自分がASDで認知が歪んでおり、
そんな私の思考の偏りが、
人間関係に軋轢を生むと知ってから、
自分の思考を柔軟にするように、
努力をしてきました。

その努力の中で、
一番心がけていたことが、
NLP(神経言語プログラミング)という、
心理療法の中で学ぶ、

"リフレーミング"

という技法の活用でした。

ちなみに私はNLPのプラクティショナー及びコーチの資格を持っています。

リフレーミングとは、起きた出来事を、

別な枠組みで捉え直す

という心理療法です。

例えば私は、
自分が望まない出来事が起こった時に、

「この出来事に良い意味があるとするなら、
どのようなものがあるだろう?」

と、考えるクセをつけていたことで、
物事を多角的にみる事が、
出来るようになりました。

この、物事を多角的にみるというクセは、
何かトラブルが起こった時に、

トラブルに目を向けるのではなく、
解決する方法に目を向ける

という態度も、
養ってくれていました。

そのため。

今日、会社から、
社員全員に新しいパソコンが支給されて、
皆んな、
自分が古いパソコンで使っていたデータを、
新しいパソコンに、
USBメモリを使って移したのだけど、
私の部下の1人だけ、
データの容量が大きすぎて、
USBメモリに、
古いパソコンのデータが、
入りきらない人がいて、

「容量が大きすぎて入らない!!」

と騒いで悩んでいた時に、
私は不思議でたまりませんでした。

「データ容量が大きすぎて、
USBメモリの中に入らないなら、
何で分割して移さないの?」

って。

不思議に思う女性

私は不思議に思いながらも、
何か分割出来ない理由があるのかと思い、
黙ってその部下を見守っていたら、
とうとうその部下は、
不機嫌な態度をあらわにし、
癇癪を起こし出してしまいました。

そんな態度を取られたら、
事務所の雰囲気が悪くなるからと、
私はその部下に、

「分割してデータを移したらどうだろう?」

と、提案してみました。

そうしたら、
その騒いでた部下と、
その騒ぎに付き合ってあげていた部下の2人が、

驚いた女性の顔

という顔をしたのです。

どうやら2人は、
皆んな一括で、
古いパソコンのデータが、
USBメモリに入って、
一括で、
新しいパソコンにデータを、
移すことが出来たから、

一括でデータを移さなければならない。

と思い込んでいたようでした。

少し手間暇はかかったものの、
私の提案通りのやり方で、
データが移せた部下達は、

「係長(私のこと)の頭は柔らかい!
私達の頭は"こうしなくちゃならない"
でガチガチだわ」

と、
私を褒めそやしてくれて、
何だか私は可笑しくなってしまいました。

だってASDの私が定型発達者の2人から、
"頭が柔らかい”
って言われたのですから。

こんなことを言われる日が来るなんて、
自分のASDの特性で悩んでいた頃の私には、
想像もつきませんでした。

やっぱりものの見方や思考の偏りは、
訓練で修正することが出来るんだ。

定型発達者である2人の部下に褒められて、
謙遜しながらも私は、
自分の努力の成果を実感できた出来事に、
心の中で密かに、
ガッツポーズをしていたのでした。