2次障害の防ぎ方

自分を知る事で回避できる自己嫌悪

昨日は、
大切な事を学びに行く用事がありました。
その学びの場所には、
自分で車を運転して、
行かなければならなかったのですが、
初めて行く場所だった為、
私は自動車の運転があまり上手ではない上に、
携帯のナビの案内を聞きながらでも、
よく道に迷うので、
遅れては大変だから、
迷子になる時間まで含めて、
朝早くに家を出発しよう、と思っていました。

そして、
お金と時間をかけて学びに行くのだから、
万全の体調で臨みたいと思い、
前日の夜は早めに就寝する予定でした。

夜10時にはお風呂に入り、
食事を済ませ、
次の日の用意も終わって、
後はもう寝るだけです。

用意が終わって安心した私は、
すぐに眠るのが嫌で、
何か楽しい気分になってから、
眠りに落ちたくて、

「ちょっとだけ…」

と思いながら、
自分のスマホで、
面白そうなマンガを読みだしました。

そうすると、ダラダラと読み続けてしまい、
気が付くと、
時間は深夜1時を過ぎていました。

それから慌てて寝たのですが、
次の日の朝は眠くて辛くて、
大切な学びの日の前日に、
時間を浪費してしまった自分が、

「なんて怠惰で駄目な人間なんだろう」

と、自分で自分を責める思考が、
働きだしていました。

けれど、ふと、思ったのです。
いつもしない、
【マンガを読む】という行動をした自分は、
何故だったのか、ということを。

私は前日の夜、

「楽しい気分で寝たい」

と思っていました。

日々の生活が楽しいと思えていなかったからです。

それは、職場の人間が2人、
様々な理由で長期間職場を休んでいる為、
私の仕事が格段に増えて、
残業が続いてしまい、
心と体が疲れていたのが原因でした。

私はメタ認知を実践している中で、
自分の行動パターンとして、

「心身の疲労が高まった場合、現実逃避と休む手段として、
マンガやテレビを長時間見続ける」

という行動を自分がとる事を知っていました。

理性的な自分が、
【怠惰で駄目な自分】として、
自分を責める原因となった、
あの時間があったからこそ、
私は心身の健康を取り戻せて、
だからこそ、
理性的な自分を取り戻すことも出来たのです。

普通に考えたら、
無駄な時間と思えるあの時間は、
私にとっては、

「心身の健康を守る自己防衛本能が働いたとても大切な時間」

でした。

その事を本能ではなく、
知識として理解できた私は、
自分がダラダラとマンガを読み続けた行動を、
責める気持ちはなくなりました。

「夜更かしして眠いけれど仕方がない、
あれは自分にとって、
必要な行動だったのだから」

と、考えることが出来るようになりました。

一般的にみたら、
無駄だと思えるような行動にも、
自分が無意識にとる行動には、
きっと何らかの意味があります。

自分を知る事で、その意味に気付けたら、
自己嫌悪に陥ることを、
減らしていけるのではないか、
と思った出来事でした。