私の成育歴

マルトリートメントと私72.初めて言われて怯えた言葉

孤独な女子高生
私がなぜ、自分の生育歴を振り返るようになったのかは、私が自分の成育歴を振り返ることにした理由をご覧ください。
私の成育歴の記事一覧は、愛着障害に関する成育歴にあります。

※自分の記憶に基づいて書いているため、事実と違っている可能性があります。

高校に入学した時に決められたクラスで、
同じ中学から入学してきた女子が、
私と同じクラスになることはなく、
唯一同じ中学から同じクラスになったのは、
中学でも大人しい部類だった男子1人だけでした。

その男子と私は、
あまり社交的な人間ではなかったため、
クラスの中では目立たない存在でした。

私のいたクラスには、
大きい中学校からの入学者が多くいて、
その大きい中学校で、
目立つ存在だったらしい男子が、
初日から、
クラスの中心人物になっていました。

田舎にあった私の出身中学では、
男子が髪型を気にして教室で整えることも、
教室で大騒ぎすることも無かったため、
私はそんな行動をとるクラスの中心人物を、
少し怖く感じながら見ていました。

そんな私に、
クラスの中心人物だった男子が突然、

「あんた名前は何ていうの?」

と話しかけてきて、
私はとても驚いてしまいました。

「鹿島じゅん…」

やっとそれだけ答えると、
さらに突拍子もない質問が、
その男子の口から発せられました。

「あんた彼氏はいるの?」

中学時代に、
自分を好きな男の子の気持ちに、
報いようとして、
同じグループの女子から、

「中学生で両想いなんて早いと思う」

と意見されて以来、
彼氏なんて、
マンガやドラマの中の存在だと、
思っていた私は、
怯えながら、

「そんなのはいません」

と、
それだけ言うのがやっとだったのですが、
その男子はさらに、
私が驚く言葉を、
クラスの男子に向かって口にしました。

「今日から鹿島じゅんは俺の女な!!」

私はこの言葉を、
どう受け止めていいか分からず、
ただただ驚いて身を固くするばかりでした。

教室で話す男女

私は自分のことを、
要らないと言い続けた父親の元で育ち、

「お前さえ居なければうちの家族は上手くいくのに!!」

と実の兄から言われ、
その存在自体を否定されていた子供でした。

私は実の父親の、
性的興奮の材料に使われていましたが、
それでも父は私のことを、

「喋らなくて何を考えているか分からない、不気味だ!!」

ということはあっても、
私のことを可愛いと言ったことなど、
ありませんでした。

私は父の前では言葉を発する事が出来ない、
場面緘黙症という状態に陥っていました。

実の父親の手によって汚された私は、
そんな家庭環境で生きる気力を失くしていき、
お風呂に入ることさえままならなり、
どんどん表情が暗くなっていったのですが、
そんな私を見て兄は、

「ブス、豚、汚い」

となじりました。

自分が、
女の子として生まれたことを受け入れられず、
女性の体に成長していく自分を、
嫌悪していました。

そんな私に対して、
その男子が言った言葉に、
私はどう反応していいか分からずに、
ただ驚いて、
体を固くすることしか出来ませんでした。

そんな中、私が願うことは一つだけでした。

私を目立たせないで欲しい。

学校という社会の中で目立ってしまったら、
小学校でも中学校でも
"普通"に振る舞うことに、
失敗してしまった私は、
きっとまた、
高校でも"普通"に振る舞えずに、
仲間外れにされて、
辛い思いをすることになるから。

「もう、独りはイヤ」

私のことを自分の女だと言った、
その男子の考えを全く理解できないまま。

私はただひたすら、
この男子の言動によって自分が、

クラスの女子達に嫌われないこと

を願い続けたのでした。

孤独な女子高生