幸せになる方法

人の言うことに従うのではなく自分の感性に責任を持とう

ASD(自閉スペクトラム症)の特性に、

「人に言われたことをキチンと守る」

っていうものがあって、
それは会社員として社会で働く際には、
とても良い特性だと思うのだけど。

自分の愛着障害克服のために、
5年ほど前から通っている絵画教室を、
愛着形成の対象としている私にとって、
ここ最近、

「先生に言われたことをただ守っている自分じゃダメだ」

と感じることが、多くなってきました。

どのようなことかというと。

例えば私が描く人物の顔は、
先生からよく

「老けている」

と言われて、
私は先生に老けていると言われないよう、
若く見えるように描く努力を、
もう3年ほど続けていたのだけど。

ここ最近、
先生からそのような言葉を言われるたびに、

「そうかなぁ?」

と思うことが多くなってきました。

なぜなら、先生から

「30代後半から40代」

と評された下の絵の人物の顔も、
私には20代後半から30代に見えるのです。

女性のデッサン

そして私は先生から、
私の描く絵の顔が老けていると言われるたびに、

「それは男の人と女の人の顔に対する、
感性の違いが大きいんじゃないか?」

と考えるようになりました。

でも今までは先生に嫌われるのが怖くて、
自分の意見をいうことが出来なかったけれど、
少しずつ愛着障害を克服してきた私は、
先日の絵画教室で、
20代のモデルさんがきた時に、
同じように先生から、

「また顔が老けてきてる」

と言われた時に、

それは思い描いている完成形が違う、
描いている途中の段階に対する、
先生の評価であり、

私は先生の思い描く、
20代の顔を描くのではなく、

私の思い描く20代の顔を描けばいい。

と強く思う心が生まれたため、

「そうですか?」

と言って聞き流すことにしました。

私にとって大切なのは、

先生に気に入られる絵を描くことではなく、
自分が気に入った絵を描くことなのだ、
という信念が私の中に芽生えた

からでした。

もちろん技術的な指導は素直に受けるけれども、
自分の感性を蔑ろにしないということです。

そして、
自分の信念に基づいて描き進めた絵は、
先生から評価はされなかったものの、

「顔はちゃんと20代になった」

と言われました。

20代の女性のデッサン

先生から絵の評価はされなかったものの、
顔がちゃんと20代になっていると言われた、
その言葉だけで私は満足でした。

それは自分の感性を信じたことが正しかったのだと、
さらに私の自己肯定感を高める結果に繋がったからでした。

"20代だけど男顔"と言われはしてしまいましたが。

ただ人の言うことに従ってばかりいては、
自分で考えて選択していないため、
成功しても失敗しても、
自己肯定感を高めることは出来ません。

ただ人の言うことに従うのではなくて、
自分で自分の選択に責任を持ちながら、
成功した時に初めて、
自己肯定感を高めることが出来るのだ、
と思います。