今日は私を苛つかせる部下Aが、
お休みをした日でした。
部下Aが、
色んなところと業務の調整をせずに、
休みを取ってしまっていたため、
私はまた今日も、
彼女の仕事のフォローに、
奔走することになりました。
そんな私の様子を見ていた部下Bが、
苛立ちながら働く私に、
共感を示してくれました。
その部下Bとは過去に1度、
今の支社で再開する7年ほど前に、
一緒に働いたことがあったのですが、
その時はお互いに意見が合わず、
対立していた仲でした。
昨年私が今の支社に転勤してきて、
また部下Bと一緒に、
働くことになったのですが、
以前は彼女の後輩だった私が、
彼女の上司として戻ってきたこともあり、
私も彼女も過去のことは水に流して、
お互い相手を尊重しながら、
働くようにしたところ、
昨年はなんとか、
円満に働くことが出来ていました。
けれど、今年の4月から。
新しく主任として転勤してきた部下Aが、
かなり仕事の出来ない人間だったことで、
私とその部下Bは、
なんとか円満に働くどころか、
とても親密に話すようになりました。
なぜなら私も部下Bも、
今の支社の中では、
かなり業務に精通しているため、
部下Aの仕事ぶりが、
とてもいい加減でずさんであることに、
お互い気付いていたからでした。
「部下Aのような人間に仕事を任せていたら、
うちの支社はいつか取り返しのつかない、
大きなミスをしてしまう」
そんな危機感を募らせていた私と部下Bは、
ことあるごとに、
コソコソと部下Aの業務について話し合い、
部下Aのミスが大事にならないように、
気を配っていたのでした。
共通の困難に立ち向かった者同士は、
仲間意識が強くなるといいますが、
私と部下Bも、
まさにそうでした。
そして今日、
7年前にはお互いいがみ合っていた部下Bが、
私の気持ちを思い遣ってくれるまでに、
なったのでした。
私は部下Bが、
私の苛立ちに共感してくれたことで、
自分の部下Aに対する不満を、
口に出すことが出来、
部下Bに不満を聞いてもらったことで、
心がとても軽くなりました。
きっと7年前の私がこの光景を見ていたら、
目を剥くほど驚いて、
信じられないと呟いていたことでしょう。
職場で意見が合わない相手というのは、
必ずいるものだと思いますが、
対立するほど意見が合わないということは、
同じ事柄にとても力を注いでいる、
とも言えると思います。
そんな相手は、
1度意見が同じ方向を向けば、
とても力強い味方になってくれます。
けれどもし、
そんな相手に対して、
自分が過去に傷つけられたからと、
その恨みをいつまでも引きずっていたら、
力強い味方になってくれるチャンスは、
いつまでも巡ってきません。
だから、やっぱり。
過去にどんなことがあったとしても、
恨みは引きずらない方がいい、
と私は思うのです。