回想録

私が実の父親から受けた"私は幸せになってはいけない"という呪いを解けた理由.1

自分を否定する言葉を聞く子供

そもそも私が、

“私は幸せになってはいけない”

と思うようになったのは、
その生育歴に大きな要因がありました。

という、
自分の生育歴を振り返った記事には、
書いているのですが、

私は自分を含めて4人という家族構成の中で、
父・母・兄の3人から、
存在を否定されて育ってきました。

自分を否定する言葉を聞く子供

どのような否定を受けたかというと。

父からは、

  • 「女の子なら要らない」
  • 「お前のせいで母さんは死にかけた」
  • 「母さんの体が悪いのはお前のせいだ」

という私の存在を全否定し、
自分の存在に罪悪感を植え付ける言葉と、
その言葉にふさわしい扱いを。

私のASD(自閉スペクトラム症)の特性を、
理解できなかった母親からは、

  • 「どうしてお前は普通の子のように出来ないんだろうね?」
  • 「お前のことは理解出来ないから放っておくことにする」
  • (ASDの特性から問題ばかりを起こし、でも勉強だけは出来た私に対して)「勉強だけ出来たって駄目なんだよ」
  • (上の母親の言葉を受けて、勉強が出来ないように努力した私に対して)「勉強も出来ないなんて」
  • 「お前はいずれ(結婚して)この家を出ていく人間なんだから」
  • (勉強しか取り柄のなかった私に対して)
  • 「女の子に学は要らない」

という、
私という人間の個性と心を、
全て否定する言葉を。

1歳上の兄からは、
私の存在を否定する父の前で、
場面緘黙症に陥っていた私が、
父親から食事を取り上げられても、
言い返すことさえ出来ずに、
ただ泣くことしか出来なかったため、
幼い私を庇った母が、
父と毎日のように喧嘩をしていた時に、

  • 「お前さえいなければうちの家族は上手くいくのに」

という言葉を。

(詳しくは愛着障害に関する成育歴をご覧下さい)

これらの言葉は、
私の意識の中でこのように変換されました。

私はこの家に生まれる事を、
望まれていなかった子供なのに、
生まれてくる時に、
母親を死にかけさせて、
体を悪くさせてしまった。

私の脳内では自分のことが、
この映画の子供のような、
悪魔の子のようなイメージが、
出来上がっていました。

オーメン
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こんな家庭環境で、
自分が幸せになっていいと思える子供は、
発達障害、定型発達関係なく、
いないのではないかと思います。

特に父親から言われていた言葉は、
小学校に上がるよりも前から、
何かにつけて言われていたため、
母が私を産む時に死にかけたということも、
私を産んだせいで母の体が悪くなったということも、
父親の嘘だったと分かる40年もの間、
ずっと私の意識の中で真実として存在し、
私の自己肯定感を下げる要因の1つとなっていました。

だから中学校に上がるまでの私は、
この家族の中で幸せになることなど望まず、
空に還る(この世界から存在が消える=死)
ことだけを望みとして生きてきたのです。

極楽浄土

子供の頃の私は、
心身症などという言葉は知らなかったため、
絶えず自分を襲ってくる、
呼吸が止まる程の体のうちの痛みが、
きっと不治の病であり、
自分は長生きしない人間なのだ、
と自分に思い込ますことで、
辛い現実を乗り切っていたのです。

けれど、
そんな自分の望みが叶わず生き続け、
中学生以降も自分の人生が続いていくと知ってから、

私は幸せになりたいと望むようになりました。

私の望む幸せの条件はたった一つだけでした。

誰かの一番大切な人になること

自分のことを一番大切だと、
たった一人でもいいから思ってくれる人がいたなら、
私はその人に、
自分の人生を全て捧げようと思っていました。

心を捧げる

それだけが私が人生で望むものであり、
それさえ手に入れられたなら、
それ以上望むものはありませんでした。

けれど、この望みを叶えるには、
とても高いハードルがあることを、
機能不全家族で育ち、
マルトリートメントを受けて育った私は、
知らなかったのでした…

長くなったので、
私が実の父親から受けた"私は幸せになってはいけない"という呪いを解けた理由.2
に続きます。