社会との関わり方

人と助け合える人間関係を築くにはどうしたらいい?

オフィスで話しかける女性

昨日の記事で、私は。

人の助けが必要なASD(自閉スペクトラム症)ほど、
人と助け合える人間関係を築くことが必要

と書いたのだけど。

これって、
自分の世界に閉じこもりがちなASDには、
かなり難しいことだし、
ASDの人達はその生育歴から、
愛着障害を合わせもっている人も多いので、
さらに人と助け合える人間関係を築くのって、
難しいのだと思います。

私も以前はASDの特性から、
自分の正しさばかりを主張するために、
周囲の人間に煙たがられる存在でした。

孤立する人
それは、
私の仕事の真面目で正確なことを、
買ってくれていた先輩からでさえ、

「あなたの言うことは正しいけれど、
正論すぎて相手を追い詰める」

と、注意を受けたほど。

「人に言う以上は、自分もちゃんと出来ていなければならない」

と、
自分の言葉を実践していた私は、
相手の逃げ道をことごとく奪い、
相手にプレッシャーをかけていたようでした。

数年前に部下を持つようになって、

「自分1人頑張っても達成出来ない業務」

を任されるようになった私は、
自分のような極端な働き方でしか、
実践出来ないような業務を求められても、
部下は不満が募り、
働いてはくれないのだということを、
ようやく知りました。

物事を成し遂げるには周囲の協力が必要。

それまでASDと愛着障害の特性から、
人と関わることが苦手だと、
避けてきた私だったけれど。

そんな態度では、
人の協力を得ることは出来ないと気付き。

人と助け合える人間関係を築くために、
私が行った中で、
一番効果的だった方法は…

自分がまず相手を助けてあげること。

言葉にするときっと、

「なぁんだ、そんなこと」

って思う人も多いと思いますが。

「じゃあ、自分が実践出来てるか」

って言われたら、
出来ているって答えられる、
ASDや愛着障害者は、
少ないんじゃないかと思います。

なぜなら、相手を助けてあげるには、

相手が困っていることに気付いて、
声をかけてあげなきゃいけないから。

周囲に関心がないASDが、
相手が困っていることに気付くのは難しいし、
愛着障害がある人間は、
人と関わるために、
声を掛けるのにも勇気がいるから。

だから私は、
こんな風に人と関わることを心がけました。

単に心配りではなくて、
やらなければいけない業務が滞っているのは、
ASDでも分かるので、
そんな部下に対して私は、

「何か困っていることは無いですか?」

"優しく"声を掛けることを心がけました。

オフィスで話しかける女性

相手の心情によっては話してくれない可能性があるため、
相手の心の警戒を解くような言葉掛けに気をつけました。

そして生育歴からくる自己肯定感の低さから、

「自分が声をかけても嫌がられるんじゃないか?」

と思う気持ちに対しては、
自分の心を癒していくことで対応しました。

具体的には、
人へ言葉掛けをした時や、
相手の態度で心が傷ついたと感じた時には。

子供の頃(6歳くらいまで)に同じような経験をして、
自分の心の中にいる子供(インナーチャイルド)が、
まだ傷ついたままでいる可能性が高いので、
大人になった自分が守ってあげるイメージをすることで、
人と関わることに対する怖さを減らしていきました。

インナーチャイルドの癒し

インナーチャイルドの癒しには、
ヒプノセラピー【催眠療法】の知識が役に立ちました。

そうやって少しずつ行動を起こして。

部下から信頼されて頼られるといった、
小さな成功体験を積み上げることで。

部下が仕事に協力してくれるだけでなく、
私を助けてくれるようになって、
私は誰かと一緒に仕事を行う楽しさを、
体験できるようになりました。

すごく、すごく当たり前だけど。

誰かに助けて欲しかったら、
まず自分が相手を助けてあげること。

色んなハードルはあるけれど。

それが実践出来るなら、
自分が苦手だと思っていた人間関係は、
きっと上手く回りだします。