幸せになる方法

ASD(自閉症スペクトラム)と愛着障害の私にも出来た"思いやり"の循環

仲直り

先日、
昼休みもまともにとれないといった、
怒涛の14時間勤務を終えて、
先ほど家に帰り着きました。

週の中日でそれだけ働くと、
いつもならかなり疲れるのですが、
今日は割と元気です。

なぜかというと。

私の他にも残業していた人がいたため、
話しかけられることもあり、
独りで残業する時のような、
ASDの過集中モードで働かなかったから。

適度に息を抜いて働くことが出来ました。

職場での会話

同じプロジェクトに向けて一緒に働いている人同士だと、
共通の話題があって雑談も楽しいです。

そして、
こんな嬉しいこともありました。

残業仲間からもらった、
温かいお茶と…

プレゼントされたお茶サクサクのラスク。

プレゼントされたラスク
(ラスクはすぐ食べてしまったため、画像はイメージです)

ちなみに、
お茶とラスクをくれた人は別な人です。

だから、今日、
私は2人の人から、

「残業中の差し入れ」

という思いやりを、
いただいたのでした。

でも、実はこれ、
昨日の記事に書いた、

「人に助けて欲しかったらまず自分から」

の賜物なのです。

私はいつも昼ごはんを、
軽く済ますことが多いため、
遅くまで残業する時はお腹が空いて、
よくお菓子を食べながら働くのですが、

他にも残業する人がいる時は、
自分だけお菓子を食べていたら、
何だか申し訳ない気持ちになるため、
私は他の残業している人にも、
お菓子をお裾分けすることがありました。

今日、私に差し入れをくれたのは、
以前、そうやって、
私がお菓子をお裾分けしたことのある2人。

きっと。

人を助けるってそんな大きなことじゃなくて、

相手が喜んでくれること

をしてあげられればいいんだと思う。

だって私はいただいたお茶とお菓子で、
とても暖かい気持ちになることが出来たから。

もしも、

「相手を助けてあげるってどうすればいいんだろう?」

って悩んでいる人がいたら。

自分がされて嬉しいことを相手にする。

をやってみたらいいんじゃないかと思います。

ASDの人は人から"離れる"形の自分がされて嬉しいことじゃなくて、
人と"関わる"形の自分がされて嬉しいことを探してみてください。

そうしたらきっと自分の周りに、
思いやりの循環が、
が出来ているんじゃないかと思います。

今日私を助けてくれた人は以前は仲の悪かった人でした

それでもやっぱり、
人と関わることに躊躇してしまう方へ。私が最近体験した、
人との関係性が変化したエピソードを、
お伝えしたいと思います。私はここ最近、
会社の新しいプロジェクトのための、
資料作りで、
残業が続いていて寝不足で、
今日も頭がフラフラしていました。

でも、やる気には溢れていたのです。

だって、あと一つ資料を揃えたら、
資料作りはコンプリートだったから。

そして、あと一つの資料は、
毎月本社に報告している内容から、
引っ張ってくることが出来るので、
私の中ではこれはもう、
終わったも同然の仕事になっていました。

仕事が終わって喜ぶOL
(私の心の中ではすでに、こんな感じでした)

で、とってもウキウキと。

その毎月本社に報告書を作成する担当の子に、

「本社へ報告している内容の控えを見せて」

とお願いしたら。

まさかの。

「控えなんか保管してませんよ?」

という返事が返ってきました。

「はっ?!」

私、あまりに驚きすぎて、
リアルに、
こんなリアクションをとってしまいました…

本社へ報告した文書は、
何か本社から問い合わせがあった場合、
確認して答えなければいけないため、
控えを保管しておくのが
私のいる会社では当たり前なのですが。

でも相手は、
昨年の4月に採用された新人くん。

彼を指導する立場にある主任の部下Aは、
人に気遣いをしない人間のため、
彼に何も教えていなかったのだ、
と知りました。

「必要になることがあるから、
本社への報告書類は、
これから必ずとっておいてね」

新人君が気に病まないように、
何でもないことのようにそう指導した後、
私は途方にくれてしまいました。

その報告書がないと資料が完成しない…

私は一気にこんな状態に陥りました。

頭を抱える女性

私がこんな感じで頭を抱えていると、
私のそんな様子を見ていた部下が、
私に声をかけてくれました。

理由を話すと部下は、

「それなら、あの書類の内容でも確認出来ると思いますよ」

と私に教えてくれました。

その言葉に、私はハッとしました。

確かに部下の言う通りだったからです。

私は、その書類があることを知っていたのに、

ASD特有の思い込みの激しさから、
最初に自分が考えた報告書以外で、
資料が作成出来る可能性
全く考えていなかった

のでした。

私は部下にお礼をいい、
部下が教えてくれた書類を探し出して、
無事に資料の作成を終えることが出来ました。

新しいプロジェクトのための資料作りという、
初めてのことに挑戦した私は、
またしてもASDの特性から、
失敗しそうになってしまったけれど、
部下が私の様子がおかしいのに気付いて、
話しかけてくれたお陰で、
ピンチを救われたのでした。

でも、この私のピンチを救ってくれた部下は。

以前、私とは犬猿の仲でした。

私もこの部下も、
過去に一緒に働いたことがあり、

その時は部下が先輩で、私は後輩の平社員でした。

また、一昨年の4月から、
一緒に働くことになった時に、
お互いに歩み寄った結果。

お互いが困っている時に助け合えるような、
そんな関係になったのでした。

だから。

相手から嫌われてしまっていたり、
自分に危害を加えてくるような相手だったら、
近づいていく必要はないけれど。

そうでない相手なら、
自分が1度相手を嫌だと思ったからといって、
相手を嫌い続けるのは、
もったいないと思うのです。

自分の相手への態度が変われば、
相手の自分への態度も変わってくるから。

この、私と部下のように。

過去には嫌だと思った相手であっても、
立場と態度が変われば、
良好な関係になることもあり得るのです。

「あの人とは気が合わない」

と言って拒絶するのは簡単だけど。

相手を受け入れようとする気持ちで接することで、
新しい関係性が生まれることもあるのです。