幸せになる方法

愛着障害の私が「ハグしてください」と言えるようになるまでの経緯

ハグされて喜ぶ子供

父親から

  • 「女の子なら要らない」
  • 「お前のせいで母さんは死にかけた」
  • 「母さんの体が悪いのはお前のせいだ」

言われて育った生育歴と。

ASD(自閉スペクトラム症)による、
育てにくさから、
唯一の味方だと思っていた母親からも、

「お前のことは理解出来ないから、
もう、放っておくことにする」

見放された経験から。

35年以上、
愛着障害をこじらせてしまっていた私は。

以前、自分を癒すために、
スピリチュアルなセッションを受けたのですが、
その時に講師の方から、

「5,000時間ハグされれば傷は癒えます」

と言われて途方に暮れたことがありました。

なぜなら。

愛着障害を抱えた私に、
ハグをお願い出来るくらいに親しい人など、
いなかったからです。

親友
(そもそも、そんな相手が存在していたら、
愛着障害など抱えてはいなかったと思います)

困っている私に講師の方が、
実際のハグでは無く、
講師が行うセッションでもいいと、
教えてくれたため、
5,000時間のセッションを受けたら、
いくらかかるのかを計算したところ、

16,250円×5,000時間=81,250,000円

という、途方もない大金になってしまい、
私はどうしたらこの大金が稼げるか、
真剣に考えたことがありました。

普通のOLだった私にとって、
この金額は夢のような大金でしたが、
それでも5,000時間のハグを、
人にお願いして回るよりは。

お金を払ってセッションを受ける方が、
実現可能な心の傷の癒し方に、
その時の私には思えたのです。

それくらい、
私は自分が人に好かれないと思い込んでいて、
私の人に対する心の壁も高いものでした。

でも。

ずっと逢いたいと思っていた、
ブロ友さんとリアルに逢えた際に、
ブロ友さんが私の、
マルトリートメントの記事のことで、
私のために涙を流してくれて、

「その時にじゅんさんの側にいたら、
抱きしめてあげたかった」

って言ってくれた時に、
私の口からは自然に、
こんな言葉が溢れてきたのです。

「じゃあ今の私をハグしてください」

私がブロ友さんにそう言ったら、
ブロ友さんはニッコリと笑って、

「もちろん!」

って言ってくれて、
別れ際に、
両手を広げてハグをお願いした私のことを、
デパートの通路という、
とても人通りの多い場所だったにも関わらず、

「ギュッ」

と、
その言葉通り、
しっかりと抱きしめてくれたのでした。

ハグされて喜ぶ子供
こんな風に書くと、
私がそのブロ友さんとすんなり逢えて、
ハグをお願い出来たように、
思われるかもしれませんが。

その方は、
私が発達障害や、
マルトリートメントに特化した、
このブログを書き出す前の、
スピリチュアルに傾倒していた時のブログで、
出会った方だったため。

私がブログの内容を、
それまでのスピリチュアル目線でみた、
自分の日常を語った内容から、
ASDやマルトリートメントに特化した、
内容に変えていく時に、
離れていくかもしれないと、
思っていた方だったのです。

なぜなら、
私が子どもの頃に受けていた、
マルトリートメント
特に性的虐待のことを知ったら、
今まで私と繋がってくれていた人達の、

私を見る目が変わってしまう

と思っていたから。

大人になるまで、
いえ、大人になって数十年が経っても、
決して人に言えなかった、
私が家族から受けたマルトリートメント。

それでもあえてブログという、
大勢の人の目に触れる場所に、
自分の過去を書いたのは、
過去の辛かった自分が、
他の方のブログを読むことで、
心を救われた経験があったからでした。

私の経験が同じように辛い思いをしている誰かの役に立つかもしれない

そんな思いから、
ASDやマルトリートメントといった、
重い内容に変わっていった、
私のブログ。

そんなことをしたら、

今まで自分と繋がっていた人達が、
離れていってしまうかもしれない

という考えが、
頭をよぎったけれど。

そしてその考えは、
愛着障害も抱えている私にとって、
とても怖いものだったけれど。

自分と同じように辛い思いをしている人に、

あなたは1人じゃないよ

と伝えたかったから。

その思いのまま行動した結果。

離れていってしまった人達も、
もちろんいたけれど。

この、ブロ友さんは。

ブログの内容が変わっていっても、
変わらず私と繋がってくれたのでした。

心のつながり
でも、そんな、
私の過去の暗い部分まで受け入れて、
繋がってくれている、
と分かっているブロ友さんでも。

今まで、
スピリチュアルな楽しい話ばかりしていて、
自分の明るい面しか見せていなかった相手に、
こんな暗い過去がある自分を、
さらけ出した後に、
逢うのは正直、とても恥ずかしくて。

逢うのにはとても勇気が必要だったのですが。

こんな私の暗い部分を見ても、
離れないでいてくれる、
このブロ友さんとなら、
素の自分で繋がれるのではないか、
という期待が、
私の心の羞恥の壁を越えてきて、
その結果、
私はなけなしの勇気を振り絞って、
このブロ友さんに、
逢いに行くことができて。

そして。

ハグしてください

と言うことが出来たのでした。

このブロ友さんは、
私とたいして年齢が違わないはずなのに、
私はこのブロ友さんに、
ハグしてもらっている間、
まるでお母さんの腕の中にいるように、
とても安心して、
フワフワなあたたかい気持ちで、
いっぱいになっていました。

私が、

「5,000時間のハグなんて人に頼めない!!」

と考えて、
自分の心の傷を癒すために、
8,000万円ほどかかる、
セッションのお金を工面しようとしたのは、
2015年10月3日のことなので、
およそ4年4ヶ月ほど前のことになります。

でも、自分の心を癒していって、
勇気を出して、
心の暗闇を開示したことで、
そんな自分を、
受け入れてくれる相手に出会えて。

そして、そんな相手に、
逢いにいったら。

4年4ヶ月前は到底ムリだと思えた

ハグしてください

も、自然に言えるようになっていました。

だから今、
このブログを読んでくれているあなたが、
愛着障害を抱えていて、

「ハグで心の傷が癒せることは分かっていても、
私には人にハグを頼むなんて絶対にムリ!!」

と、
昔の私のように思っていたとしても。

人は絶対に変われるから大丈夫。

そのことだけは、
私が行動して実践していくことで、
伝えていけたらいいな、と思います。

そして、自分は1人なんかじゃなく、
頑張る仲間が他にもいるんだと、
思ってもらえたら嬉しいです。