回想録

とても恐ろしい親からの刷り込み

娘を叱る母親

昨日のブログを書いていて、
気付いたことがありました。

それは…

「母親から穀潰しといわれるほど、
私は何もしない子供だっただろうか?」

ということ。

私は自分の愛着障害の原因を探るべく、
振り返っていった過去で、
思い出したのですが、

小学校に上がる前から、
お茶碗洗いの手伝いをしていた子供

でした。

私はお茶碗洗いをすることが、
楽しくて仕方ありませんでした。

でも、
そんな私がお手伝いを辞めたのは、
お茶碗洗いが、

じゅんの仕事

のようになってしまい、

お茶碗洗いを私に任せて、
自分の時間を確保したかったお母さん

と、

お母さんに見守ってもらいながら、
お母さんと一緒にお茶碗洗いがしたかった私

の気持ちが、
全く噛み合わなかったからでした。

うつむく子供

そして、
成長して小学生になると。

入学早々に、
クラス対自分という構図が出来上がり、
クラスで気を張っていたこと、
ASD(自閉スペクトラム症)の特性から、

小学校という社会に馴染めず

学校側から問題児認定されたこと、
ASDの特性を理解出来ない母親から、
見捨てられたこと
父親から性的虐待を受けていたこと、

これらのことから私には、

母親の家事を手伝う、
心の余裕などありませんでした。

そして、
私が小学校高学年の時に、
私に性的虐待をしていた父親が、
出稼ぎに行ったために、
少しだけ生きるのがラクになったけれど、

それは今すぐ死にたい気持ちが、
12歳で死にたい気持ちに、
変わっただけのことでした。

中学生になると。

ASDの特性と愛着障害を抱えた私は、

気絶するほどの疲労を抱えていて、
家事を手伝うどころではありませんでした。

けれど、
私が父親から、
性的虐待を受けたと知った時も、

「お前もそれくらいのことで泣くな!!」

と私を怒鳴りつけた母にとって、
おそらくそれらのことは、
些細なことだったのでしょう。

鹿児島の、
男尊女卑の家風が当たり前で育ち、

「女の子は家事を手伝うもの」

という思い込みのあった母にとって、
家事を手伝わない娘など、
穀潰しのように思っていたことが、
私に対する言葉の端々に、
現れていました。

私が小学校高学年になり、
母親のいない土曜日の昼ごはんを、
自分で作れるようになると、

「お兄ちゃんのお昼ご飯も作ってあげてね」

と言われて、
私はやはり自分のことを、

「お前さえ居なければうちの家族は上手くいくのに」

と言っていた兄に対して、
なぜそんなことをしなければならないのか、
そして兄も、
そこまで疎んじていた私に対して、
なぜ当然のようにそんな時だけ、
面倒を見てもらうのが、
当たり前だと思っているのか、
蔑んでいた私に面倒を見られることに、
自分の挟持(プライド)はないのか、
私は彼の、
その精神構造を理解することが、
出来ませんでした。

そんな兄は、18歳で初めて家を出て大学の寮に入る時に、
母親から目玉焼きの焼き方を教わっていました。

私の今の職場には、
小学校高学年の子供でも、
1人で料理をさせることを心配する、
親がいます。

そんなことを考え合わせて、
自分の過去を振り返ってみると…

私は母親の言うような、
何の手伝いもしない、
穀潰しでは、
無かったと思います。

私は母親の喜ぶ顔が見たくて、
自分から率先して、
家事を手伝う子供だったのです。

そんな私が、
家事を手伝わなくなったのは、

「この家族は敵だ」と私に認識させ、
ポケットの中にカッターナイフを忍ばせて
自衛しなければならない家庭環境のせいでした。

ポケットの中のお守り

大人になって、
自分の人生の舵取りを、
自分で出来るようになってからも、
自分の人生の不幸を親のせいにすることは、
いつまで経っても自分を幸せに出来ないから、
私はしようとは思わないけれど。

親の影響下にいた、
あの頃の私のことを、
母親が穀潰しと言うのなら、
私ははっきりと"違う"と言います。

これは、
私の潜在意識に刷り込まれてしまった、
母親からの、

「子供の頃のじゅんは穀潰しだった」

という評価に対する、
私の新しい刷り込み。

あの頃の私は、
生きてるだけで偉かった。

自分で自分を褒める

6歳までの頃は、
クリティカル・ファカルティ(判断のフィルター)が、
働いておらず、
言われたことを全て本当のこととして、
受け入れてしまっています。

そしてその後も、
自己肯定感が低かった私は、
心が弱って正常な判断が出来ない時には、
自分を批判する言葉を、
そのまま受け入れて育ってしまいました。

だから私は、
私に自分で言ってあげるのです。

あの頃のあなたは、
生きてるだけで偉かった。

親から刷り込まれてしまった、
間違った自己評価で、
自分の人生の舵取りを、
間違えてしまわないように。

航海図

こうやって、
親からの影響や刷り込みに気付いたら、
そのたびに、
潜在意識の書き換えを行うことで、
私は今、
自分の人生を自分の意思で、
生きることが出来ています。